「リバーシブルで愛して」 3








『凄いリアリティのある夢だな…』

 気持ちいい。,
 頬の形をコンラートの陰茎型にした有利が、喘ぎながら舌を使っている様子も、見ているだけで達してしまいそうだ。多少稚拙でも、それこそがユーリの清純さを感じさせて…また、その穢れなき唇を犯しているのだと感じられて、激しく興奮してしまう。
 
 奉仕だけさせるのが可哀想で、さきほど雌芯を責めたピンクローターをつぷりと膣に入れれば、内腿をびくびくと震わせて歓喜していた。やはり夢らしく、いやらしく感じやすいのにユーリは処女で、滴る蜜は多いけれども肉壁は狭いから、事前にしっかりとほぐしておくべきだろう。幾ら夢でも、前戯が足りなくて有利が血を流すのは嫌だった。

「えぅ…ひゅぶ…」
「うん、上手だよ…。ユーリ、そのまま強く先端の谷間を弄って?良いよ…気持ちいい…」

 ぞくぞくと背筋を震わせながら囁けば、ユーリの表情も苦しいだけではなくなる。幾ら身体が感じていても、やはり優しい声掛けがないとユーリは苦しそうに悲鳴を上げるのだ。

『やさしく感じさせてあげなくては…』

 ぺる…と唾液と先走りにまみれた雄蕊を取り出すと、ユーリは頬が汚れるのも構わずに裏筋をなめあげ、付け根の小袋をにちゃにちゃと口に含む。ほわほわとした陰毛が頬に擦れて、何とも魅惑的な有様だ。

『これがビデオに撮れていたらいいのに…』

 夢なのだからそんなことあるはず無いと分かっていても、もしかして夢の中で何度も再生できるのでは…なんて思ってしまう。

 …となれば、折角の機会だ。色々と試してみたい。

『それに、この角度からだと俺の尻ばかりが映ってしまうか…』

 トイレというシチュエーションにも背徳的な魅力はあるが、映像的には角度がどうしても悪くなる。もっと至近距離で有利の痴態を収めたくなって、コンラートはまだいきり立ったままの雄蕊を口腔から引き抜くと、多少前屈みになりながら有利の拘束を解いた。

「ユーリ…無理な姿勢で苦しかったろう?ゴメンね…」
「ううん。それよか…コンラッド、おちんちん…へいき?」
 
 あどけない口調にぞくぞくして、それだけでイってしまいそうだ。
 そんな勿体ないことは出来なくて、コンラートはソファに優しくユーリを横たえると豊かな乳房の間に雄蕊を挟み込んだ。それまでに、ベストショットが撮れるよう三脚の位置は調整している。

「ま…まさか…」
「うん。憧れのパイズリだよ。フェラチオと並んで日本の男の三大憧れだよね」

 最後の一つは素股だったろうか?確かヨザックがそんなことを言っていた。、
 そのヨザックに貰った箱からローションを取り出すと掌で暖め、ぬるぬると乳房に絡めていく。ソファに乗り上げて腰を使えば、何ともすべすべとした肌とふくよかな感触が心地よい。

「ああ…気持ちいぃ……」
「うわ…コンラッドのおちんちんが、にゅぐにゅぐしてるぅ……っ」

 驚愕するユーリの唇に物言いだけにつんつんと鬼頭を押し当てれば、恥ずかしそうに瞼を伏せながらも、顔を起こして懸命に舐めしゃぶってくれる。その様子が可愛らしくて、ついつい腰を使って突き込んでしまった。

「ぅふ…えぅ……」
「顔に出すのと、口に出すのとどっちが良い?」
「ふぇふ…コンラ…ッドが…イイ方…」
「可愛いなぁ…ユーリ…っ!」

 では、絵図ら的に後々楽しそうな方を選ぼう。コンラートは口から雄蕊を引き抜くと軽く扱いて、ユーリの可憐な顔に向けて大量の白濁を放った。

「ふぁ…っ!」

 数度に分けて放出される精液が、長く有利に焦がれていた時間を物語る。ついでに乳房にもたっぷりと放ってから再びパイズリを再開すると、雄の香りに酔ったようにユーリが悶えた。

「あ…俺の顔、とか…胸…コンラッドので、ぐしょぐしょ…」

 今、《俺》と言わなかったか?
 そう気付いた瞬間、コンラートの脳裏で何かがぱちんと目覚め掛けた。

『ああ…やっぱりこのユーリは、俺のユーリを投影してるんだよな…』

 そう考えると、なにやら奇妙な気がする。

「おかしいなぁ…」
「な…にが?」
「俺は男の子のユーリが好きなはずなのに、どうしてこんな夢を見てるんだろう…」
「え……?」
「実は女の子であって欲しいと思ってたのかな?でも…それじゃあ、ユーリに失礼だ」

 感情が不安定になっているのか、じわ…と目尻に涙が浮いてきた。

「俺は…ユーリにセックスしたいあまりに、夢の中で女の子にしてしまったんだろうか?」

 夢は正直だと言うから、どんなに言い繕ってもこれが本心なのだろうか?
 確かにパイズリは気持ちいい。鬼頭部分がふっくらした有利の唇やニップルリングをつけた桜粒に擦れると、えもいえない悦楽に腰がとろけそうになる。精液で汚した顔はあどけないのに溜まらなく淫らで、この顔を想像するだけで何度でも自慰が出来そうな気がする。

 でも…そんな風にして歪めたユーリを犯すのは、狡いことだとも思った。

「俺は、汚い大人なのかな…」

 苦悶に顔を歪めながら上体を伏せ、驚きに目を見開いているユーリに口づけようとしたのだが抵抗されてしまう。

「俺…さっき、あんたのおちんちん舐めたから…口、汚いよ?」
「そうだよね…俺のちんぽは、汚れてるよね…」
「そ、そーじゃなくて…っ!」
「ゴメン…ユーリ。君を夢の中であっても、こんな風に汚してしまったら…昼間、君を真っ直ぐに見られない…」

 コンラートは身を引くと、ソファに座り込んで自分で扱きだした。

「ユーリ…もう、俺の夢から帰って良いよ?俺は…せめて、俺のユーリが健やかに成長できるように見守ってるから…」
「一人で…イっちゃうの?」

 どうしてだろう?急にユーリの声が凍てついた。

「ああ」
「一人で…物わかりの良い大人のふりして、俺の気持ちはどうでも良いの?」
「確かめて、嫌われるのはもっと怖い」
「嫌いになんか…ならないっ!」

 ユーリは何を思ったのか、コンラートを強引に押し倒すと雄蕊に手を掛け、自分の雌芯へと宛う。挿入されていたピンクローターが邪魔な事に気付くと荒々しく引き抜こうとして、ぷるん…っ!と勢いよく出てきたそれにびくりと背筋を震わせていた。
 たらたらと溢れ出た蜜が白い腿を伝うのも気にせず、ユーリは声を張り上げた。

「俺だって好きだよ…っ!俺なんか…あんたに抱かれたいって思ってる変態なんだっ!好き…大好き、コンラッド…お願い…俺の中でイって!?」
「妊娠…してしまうよ?」
「したら、結婚してくれる?俺…万が一、コンラッドの赤ちゃんができたりしたら…大事に育てるよ?」

 猛々しくコンラートを押し倒していた癖に、急にユーリの声音が自信なさげにか細くなってしまう。

「あ…結婚がダメだったら、一人で…育てるケド……」

 涙目で訴えるユーリに、理性を保ち続けることなど出来なかった。
 コンラートはがっしりとユーリの骨盤を支えると、おずおずと降りてくる肉襞を誘導してやる。

 怖じ気づいたコンラートを、夢が後押しする。
 随分と気合いの入った夢だ。

 でも…今はせめて、夢の中のユーリに応えたい。

「結婚してくれ、ユーリ…っ!」
「コンラッド…っ!」

 づぶ…と鬼頭を含んだだけで、有利の肉壺は悲鳴を上げる。やはりローターと蜜で濡れてはいても、処女膜は緩まなかったらしい。

「ユーリ…裂けてしまうけど、ユーリの処女を貰っても良い?」
「あんたが、欲しいって…いってくれるなら……っ…」

 《俺を全部もらって?》…倒れかかってきたユーリの囁きを唇で吸い取って、コンラートは怯む気持ちを抑えてユーリを貫いた。



*  *  * 




『入…った…』

 痛い。
 恐ろしく痛い。

 でも、その痛みまでが覚悟を決めたコンラートの気持ちを伝えられているようで、有利は舌を戦慄かせながらキスをした。

「良いよ…うご、いて…」
「無理はしなくて良い…繋がってるだけで、気持ちいいから…」
「ん…」

 ゆっくりと燻らすような動きは確かに安心感があって、有利はコンラートの体温と肌の質感を味わいながら結びつきを味わっていた。

「嬉しい…コンラッドが、俺の…初めてのエッチの人だなんて…」
「光栄だよ」
「えへへ…コンラッド、ね…キスして?たくさん…」
「ああ」

 にゅぐにゅぐと舌を絡ませるキスにも少し慣れてきた。
 酔いが醒めたらコンラートはとんでもない夢を見たと思うだろうか?改めて告白しても…ちゃんと正直に答えてくれるだろうか?

『男の子の俺が好きって言ってくれたけど…本当かな?』

 ちゃんと欲情もしてくれていたらしいのだが、現実の肉体にも反応してくれるだろうか?今の内に、何処が感じやすいのか確かめておいた方が良いかも…。快感で転がして、逃げられないようにしちゃうのは卑怯だろうか?

「コンラッドはどこが特に感じる?」
「俺は耳たぶかな。ユーリの声が耳の穴近くで響くのも、凄くぞくぞくする」
「こう?コンラッド…大好き…。俺をたくさん…エッチな汁でひたして?」

 我ながら相当恥ずかしい台詞で煽れば、コンラートの腰がゆっくりと…極力有利を傷つけないように前後し始める。

「ご要望にお答えしなくてはね…」
「ああ…凄い、中…擦れて気持ちィイ…っ」
「なんてエッチな子だろう?」
「エッチな子、嫌い?」
「ユーリなら大好き」

 ちゅ…っと高い音を立ててキスが弾けると、トイレで最初にとったような体位でずぶぶ…っと雄蕊をねじ込まれていく。

「ほら…馴染んできた。ユーリの恥ずかしいお肉の間を、俺のおちんちんが出たり入ったりしてるの分かる?」
「うん…凄い、なんか…リアル…っ」

 ずぷぐ…
 じゅぐ…

 濡れ濡れになっている蜜壺はきつさを補うように雄蕊へと絡みつき、出し入れされるたびに痛みを上回る快感を与える。

「血が混じって…可哀想に見えちゃうんだけど」
「気にいないで、あんたが、その…俺の処女貰ってくれた、しるしだから…」
「ユーリ…っ!」
「ひぁんっ!」

 ずぷっ
 ずぷ…っ!

 雄蕊は激しさを増すと共に、その容積まで蜜壺の中で拡大しているように思える。みちみちと張りつめたヒダが悲鳴を上げたが、それでも制止の声は掛けなかった。痛くても、続けて欲しかったのだ。

「中に…中に、頂戴…っ!」
「行くよ、ユーリ…っ!」

 どぷ…と身腔内で弾ける熱い迸りを受けた時、有利は一瞬意識を失っていた。



*  *  * 




『出た…ユーリの膣内に、中出し…』

 どくん…どくと、種付けしていくことで、ユーリがお嫁さんになった姿を妄想してしまう。重そうな白襦袢を乱しても、ふわふわのウェディングドレスでこういう体勢で突くのも気持ちいいだろう。

 あまりにも気持ちよくてそのまま燻らせていたら、ソファに転がったままのピンクローターが目に入った。

『そうだ…これって、アナルにも使えるんだっけ?』

 女の子のユーリも気持ちいいが、どうせ夢ならこのまま男の子になってくれないものだろうか?
 試しにくにくにと蕾の入り口で燻らせると、ユーリが《ゃあんっ!》と可愛い声で啼いた。

「そこ…孔、ちが…っ!」
「違わないよ。俺の妄想が正しくユーリを男の子として愛しているなら、多分ここを弄ると男の子に変わるはず…一粒で二度美味しい夢の筈だ」
「や…ゃや…っ!ならないっ!ならないからっ!!」

 必死に逃れようとする身体をころん転がしてお尻が天井を向くような姿勢にさせると、ユーリの視界にもずぷりと串刺しされて、お尻の孔にローターを宛われている自分に気付く。

「や…っ!」

 かぁあああ…っと火を噴きそうな勢いで真っ赤に染まった頬が可愛らしい。

「あんなに積極的に俺を欲しがってくれたのに、お尻にはいらないの?」
「だってそれ、玩具だし…」
「そうか…そうだね」

 言われてみればそうだ。
 本来の有利に付随している性器に対して、大人の玩具を使うなんて失礼だろう。

「ゴメンね、ユーリ気遣いが足りなかったよ」
「いや…その……」

 得心いって微笑むコンラートの素直さに、ユーリは逆に拍子抜けしてもごもごしている。 
「安心して、ユーリ…男の子のユーリにも満足して貰えるように、お尻の孔も俺で満足させてあげる」
「え…?」
「だから、こっちの孔にはこれを入れてあげるね?」
「えーっ!?」

 ワインレッドの箱から笑顔でバイブレーターを取り出すと、手早くパッケージから取り出して丹念に舌でしゃぶる。じゅうぶんに濡れそぼったそれを、ぐぶ…っと引き抜いた雄蕊の代わりに、蜜壺へと宛った。

「暫く栓をしていたら、妊娠しやすくなるかも…」
「や…ひぃい…っ!!」

 悲鳴をあげるユーリにずぶずぶとバイブレーターをいれてやると、コンラートよりも幾らか細いそれは少し満足度が低いようだった。けれど、スイッチを入れて動き出すとぐるぐると内臓を抉るような動きがユーリを狂乱させる。

「ひぃいいああぁ…っ!らめ…やぁあ…っ!」
「お尻もすぐ寂しくないようにしてあげるからね?」

 安心させるようにローションをたっぷり絡めた指を差し込んでいき、ぬちぬちと弄りながら指を増やしていく。二本…三本……。ユーリの声がすっかり呂律が回らなくなった頃、コンラートは満を持して雄蕊を突き立てていった…。ユーリの腿をソファに押しつけるようにして二つ折りにしてやれば、バイブレーターとの二本刺しをカメラが写し取っていく。
 華奢な身体は柔軟に雄を受け止めて、苦しそうな中にも明らかに感じていると示して歓喜に顔をとろかしている。

『後で見れたら本当に良いのにな…』

 でも、そんなものが万が一現実世界に残っていたら、有利に告白して上手く事が運んだ場合、すぐに処分しなくてはならないだろう。

「ユーリ…目が覚めたら、男の子のユーリに告白しに行くよ…」
「へ…ぅ…?」
「君がくれた勇気を、一緒に持っていくから…。だから、俺のでお尻も愉しんで?」
「そこは…ぁあん…な、中で出しても…赤ちゃんには……っ」
「君とまた夢の中で再会したら、俺の赤ちゃんを産んでくれるのかなぁ?ユーリに似た子が良いなぁ…」

 噛み合っているようないないような会話を交わしながら、コンラートはユーリの後宮内に白濁を放った。



*  *  * 




『死んじゃう…っ!』

 そうは思いつつも、コンラートの言葉に胸がきゅんきゅんしてしまうから、恋とは恐ろしいものである。
 どぷ…っと、身体の中のあり得ない場所に精液を注がれても、歓喜を感じてしまったくらいだ。

『コンラッドの、熱くて…凄い量も多い…』

 顔と胸、そして膣にも出したばかりだというのに…どれほど絶倫なのだろうか?両思いになっても、この精力について行くのは大変かも知れない…と、ちょっと心配になるくらいだ。

『でも、嬉しい…っ!』

 ごぷりと引き抜かれた蕾をひくつかせながら、有利は満足そうに微笑んだ。
 
 ただ…その身体がまたもころんと変換され、カメラの対して見せつけるようにご開帳された時にはどう反応して良いか分からなかった。
 カメラは極めて至近距離にあり、舐めるような距離から有利の二つの孔を凝視しているのである。

「ん〜…どのくらい詰め物をしていたら妊娠するのかな?でも…バイブを抜いた後に、俺が注いだ精液が垂れてくるところを撮りたいんだけど…どう思う?」
「知らねーよっ!!」

 愛しているのは確かなのだが、反射的に全力で突っ込んでしまう有利だった。

「まあ良いか…。夢で会えたら、また君も抱かせて欲しいし…」
「ん…っ」

 くぷりと名残惜しげにバイブレーターを抜かれると、コンラートの指で開かれたヒダの間からとろとろと白い精液が溢れていく。

「胸も、少しほったらかしにしててゴメンね?」

 後背位から揉み込まれると、つんと立ち上がった苺のような粒からニップルリングが取り外され、すっぽりと口腔内に含み込まれて…ちろちろと舌先で弄られたり、強く吸い上げられていく。

「ユーリの微乳とは違うけど、君のも魅力的だよ?」
「ちっちゃいのも…平気?」
「平気というより、大好き」
「じゃあ…」

 有利は覚悟を決めて、唇を開いた。

「ね…コンラッド、お風呂に行こう?」
「ぬるぬるして、気持ち悪くなった?」
「またたくさんぬるぬるにして良いから、行こう?俺のケツに入れたから、コンラッドのおちんちん…ばい菌入っちゃうかも」
「そうか…そうすると、ユーリに射精するときに困るね」
「う…うん」

 コンラートは両腕に有利を抱き上げると、浴室に向かってくれた。





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