第三章 \ーC






 

「十貴族会議の準備とかはすんだの?今日はゆっくりしてけるの?」

 コンラートがバルコニーに降り立つと、久し振りに会った親戚のお兄ちゃんに《はうはう》と懐くように、有利は矢継ぎ早に質問しては席に座らせてしまう。

『可愛いな…』

 自分以外の者に懐いているとなるとちょっと嫉妬もするのだが、その様子がまるっきり恋仲になるまでの自分との間柄のようで…微笑ましさも感じてしまうコンラッドだった。

「ああ…明日午前中までは報告待ちになると思う」
「だったら泊まっていける?…て、オルトゥースさん…良いですか?一人と一頭、お邪魔しても…」

 有利はまるで自分の家のように振る舞ってしまったことが申し訳ないのか、淡く頬を紅潮させて問うが、オルトゥースの方は当然気にした風もない。

「ええ、勿論ですとも。王に対して閉ざす扉は持ち合わせておりませぬよ。その忠実な従者に対してもね」

 鋼は狼の姿のまま《俺は別にレオの従者って訳じゃあ…》とモゴモゴしていたが、ちらりとコンラートと有利を見比べて…そのまま何事か考え込むようにしゃがみ込んだ。

 有利に忠誠を誓いながらも、コンラートのことが心配で堪らないのだろう。
 彼曰(いわ)く、《やべぇ…あいつ、ウェラーの旦那にそっくりなのに、俺の好みジャストミートなんだもん…》というところか。

『ハガネめ…。ユーリ相手ではないからまだマシとはいえ、俺に似た奴に懸想するなんて趣味の悪い奴だ……』

 うっかり絵図等を想像して不快になったコンラッドが睨み付けると、鋼は反射的に尻尾を股間に隠してしまった。

「申し訳ない。突然の訪問だけでも失礼でしたのに」
「いやいや、王であり救世主であるあなた方を併せて歓待できるなど、魔族冥利に尽きるというものですよ」

 コンラートに対しても闊達に笑顔で応じるオルトゥースは、使用人達に申しつけてテーブルを整理させ、ささやかながらも王の接待に足るだけのセッティングをすると、恭しくお辞儀をしてから親族達と共にその場を去った。

 こんな時刻に急な訪問をするくらいだ。
 きっと、口にはしにくい用事があるに違いないと踏んだのだろう。

 

*  *  *




「マジで自分ちみたいに過ごさせて貰って悪いなぁ…。結局、追い出しみたいな形になっちゃったし…」

 部屋自体は有利に宛われた場所であったことから、オルトゥース達が退散する事になったことを申し訳なく思っているらしい。

『良い子だな…』
 
 きゅうん…と胸のときめきを感じて、懲りない自分を恥じるコンラートであった。

「オルトゥース殿はユーリの心情をよく分かっておいでですよ。ですが、それでも《申し訳ない》と思い、態度に示すことは大切ですね」
「うん」

 有利はコンラッドに納得のいく返事を貰うと、こっくりと頷いてみせた。
 そんな姿もやっぱり堪らなく可愛らしくて、コンラートは胸をきゅんきゅん言わせてしまう。


 
 なお、アーダルベルトは多少後ろ髪引かれるような顔はしていたものの、この面子の中で話をするのは気まずいのか、コンラートの胸に軽く裏拳を突っ込んで《すまなかった》と一言だけ口にすると、そのまま自分に宛われた部屋へと立ち去っていった。

 彼なりに、コンラートに負わせることになった罪への意識があるのだろうが…それを直接示すことが出来るようになっているなど思いも寄らなかった。


 
「アーダルベルトは…随分と落ち着いたみたいだね」
「うん。剣とか体力造りの訓練も始めたみたいだし、酒も止め…てはないけど、随分と量は減らしたみたいだよ?」
「なにか…話したの?」
「そんな大したことは話してないんだけど…きっかけが掴めたのかなぁ?勝手においおい泣いて、一人で納得してたよ。取りあえず、俺が元の世界に帰るまでは護ってくれるんだってさ。やー…ああいうタイプって、《俺が護ってやる》とかいうフレーズ好きだよね!昔の番長みたいだよ」
「バンチョー?」
「学校とかで、不良連中の頭を張る奴のことだよ。今の日本じゃあ絶滅してるかも知れないけどね。あ、レオ…お腹一杯?このケーキ美味しいよ?俺、二切れも食べちゃった」

 番長を絶滅危惧種扱いして、有利はコンラートにケーキの皿を勧めた。

「あんまり甘いものは好きじゃない?」
「いや…頂くよ」

 ここ暫くはグウェンダルに半ばねじ込まれるようにして食事を採っていたコンラートだったが、どうしたものか…有利の明るい顔を見た途端にほっと安堵したようで、言われてみればえらくお腹が空いてきた。

 勧められた甘さ控えめの果実のタルトを口にすると、思いのほかさっぱりした味わいと、鼻腔に抜けていく芳醇な香りに思わず瞼を伏せてしまった。

「美味しい…」
「な?」

 自分の手柄のようにニコニコして、有利は更にコンラートの取り皿へと口当たりの良いクラッカーやらチーズ、ハム、野菜だのを盛り上げていった。

『本当に美味しい…』

 ここ数日…食べ物の味など感じたことはないし、勿論《美味しい》などという感想を抱いたこともない。食事とは身体・思考能力を維持させるための栄養摂取手段でしかなく、その間は仕事が出来ない分、余計な事を考えさせもするのでずっと忌避していたくらいだ。

「コンラッドもね、仕事一生懸命やりすぎると飯食うの忘れちゃうんだよ。やっぱタイプ似てるなー。グウェンも心配してるだろ?」
「ああ…」

 そうだ。まともに食事を採ろうとしないコンラートの為に、グウェンダルは叱責すると共に…自分自身忙しい身だというのに、僅かな空き時間を利用して焼き菓子まで作ってくれた。

 お愛想程度に一枚摘むことしかできなかったけれど…そう言えば、殆ど手をつけずに下げてしまうのが申し訳なくて、残りをハンカチにくるんで…。

「ユーリ、食べるかい?グウェンダルに貰ったんだ」
「わー、可愛い!」

 ポケットに収めていたハンカチの中から皿へと広げてみると、確かにそれは可愛らしい焼き菓子だった。
 随分と手の込んだ、獅子の形をしている。

「あはは!あんた型のクッキーだ。ねぇ、お礼はした?」
「そういえば…まだだったな……」

 自分のことに手一杯で、グウェンダルの思いに何一つ報いないまま来てしまった。
 
「明日まで何にもしなくて良いなら、帰るまでに編みぐるみ作ってみる?あっちの世界でグウェンに習ったんだろ?」
「そうか…そうだな……」

 こくこくと素直に頷いていたら、焼き菓子をとろうとして伸ばした手が有利と触れあった。

「あ…」

 手の形が少女らしく、ほっそりとしたものに変わってしまったことに気付いた途端、どぅ…っと音を立てて現実がコンラートの元に突きつけられた。


『一体何をやっているんだ?』


 グウェンダルに促されて、謝罪をするためにここまで来たというのに…どうして自分が有利に癒されて、夜食など美味しく口にしているのだ?

「ユーリ…すまなかった……。本当に…すまない。何と詫びて良いのか分からないが……」

 真っ青な顔色になってしまったことが自覚されると、急に胃が苦しくなってきた。
 折角食べたものを吐いてしまいそうだ…。

 しかし、有利の方は何を謝られているのか分からない様子できょとんとしている。

「へ?いやいや…手が触れたぐらいでその謝り具合はどうよ?コンラッドに気を使いすぎだぜ。なぁ?幾らコンラッドだって、この位じゃ嫉妬弾飛ばさないよな?」
「ええ、平気ですよ?軽く熱したフライパンに押しつけてやりたくなったくらいで…」
「いや、それ十分に素敵な復讐ライフだから…」
「やだなぁ。ちょっと頭の中で想像してみるだけですよ。実施はしませんから」
「あのね、コンラッド…ひょっとしてアーダルベルトの時にもそうやって想像してた?」
「あの時は、我ながらちょっと口に出来ないくらいのことを想像しましたね…」
「…そう。知りたいような知りたくないような…」

 コンラートと軽妙な会話を展開してくれる有利には、本当にコンラートの懺悔の気持ちが伝わっていないらしい。

「いや、手が触れたことではなくて…」
「あ、ひょっとしてケーキ食べちゃったこと!?ち、違うよ…っ!俺、お腹一杯だよ?幾ら俺だって、ケーキ3個も食いたいなんて思ってないから!そんなに羨ましそうな顔してた?そりゃ…もしもあんたが食べなくて残ったら、明日の朝食べようとは思ってたけど……っ!」

 必死で両手を振る有利は、《余程食い意地が張っていると思われているのか…!》と、疑いを払拭すべく抗弁に努めていた。

「違うって!ジュリアの魂を…君に負わせた事だよ…っ!」
「ジュリアさんの…魂?」

 やっとのことで本題に達したというのに、有利の方は相変わらず理解できない様子できょとんとしている。

「……何であんたが謝るの?」
「それは…かつて俺の為した決断の結果が君に降りかかったから……。ジュリアの魂を俺がアーダルベルトに渡していなければ、あんな事態にはならなかったろう?」
「あー…」

 漸くコンラートの落ち込みの正体に気付いたのか、有利は《得心いった》という顔でぽんっと手を打った。

「んも〜…あんた、マジで責任感強いな〜。そんなの気にしてたら生きてくの大変だろ?」
「そんな事って…」

 気さくなおばちゃんのような動作でぱたくたと手を振る有利に、深刻さの欠片も見あたらない。

 だが…深刻ではないからと言って、有利が軽々しく事態を受け止めているという訳ではないようだ。
 その眼差しは深刻さの代わりに深い慈愛を見せて…やさしくコンラートに向けられている。

「そんな事だよ。大体、ジュリアさんの魂を受け止めた時に、《よそにやりたくない》って言い張ったのは俺だよ?あんたじゃない」
「ユーリ…」

 有利は身体の線が分かりにくい腰紐無しの長衣を身に纏っており、まだ出っ張ってもいない腹をゆっくりと擦(さす)ってはくすくす笑うのだった。

「確かにさ…凄く不思議な感じはするよ?多分、俺はこれから来る妊婦さんの大変さをまだ分かってないんだと思う。噂に聞く悪阻(つわり)もまだ来なし、腹だってまだ出てないしね。だけど…俺、本当にこの魂を他にはやりたくなかったんだよ。だって…こいつは、コンラッドにとってのレオみたいな存在だろ?」
「……!」
「運命とか…そういうのは俺、分からないけど…なんかの御縁を感じるんだよ。うーん…少なくとも俺、こいつが好きなんだと思う」

 コンラートが予想していたような《命は守るべき!》といった束縛によってではなく、有利はしなやかに…自分の想いに素直に従っているらしい。

「丁度、空間の狭間であんたやギィを見つけた時に、何が何でも救わなくちゃ…!って思った時とか…実はコンラッドとヨザックじゃ無いんだって分かってからも、やっぱり凄く心惹かれるものを感じた時に似てるかも…。俺は本当に、こいつが壊れずに俺の中に入ってきてくれたことが嬉しいんだよ?そういうの…変かな?」

 寧ろ、コンラートの感想の方が気になるらしく…有利は《うきゅ?》…っと困り顔の小動物みたいに上目づかいに見詰めてくる。
 殺魔族的な愛らしさにくらりと眩暈(めまい)を起こしそうだ。
 
「君は…ただ、思いのままに…そうしたかったから魂を受け止めたと?」
「そりゃそうだよ。だからさ…」

 今度は凛とした眼差しを向けると、有利は噛み含めるように…彼にしては随分と考え込んでから出した結論なのだと思うことを口にした。


「あんたがそんなに気にすんのはおかしいよ。《可哀想》なんて思われたら嫌だ」

 
 《可哀想》…それは、確かにコンラートの心の中核に存在するものだった。
 そう感じることは、《おかしい》ことなのだろうか?

「辛かったら、ちゃんと言うよ?でも今はそうじゃない。俺は…本当に嬉しいんだ」

 《えへへぇ…》っと、はにかむように有利が微笑めば、ほわりと白い花房が揺れるような雰囲気が辺りを包み込む。
 コンラートを気使って無理をしているわけではなく、本心から…《嬉しい》のだと有利は体現してくれた。

「大体さぁ…あんたにしてもコンラッドにしても、変なところで真面目すぎなんだよね!あんた達って自分の責任ばっかり重く考えるんだもん。そんなちっちゃな事なんか吹っ飛ばすくらい、良いことだってしてるのにさ!」

 有利はその点が実に気にくわないと言いたげに、急に《ぷくぅ》…っと頬を膨らましてコンラッドとコンラートを並べて凝視した。どうやら、過去にもコンラッドに対して色々思うところがあったらしい。

「特にレオは《自分を幸せにしよう》って回路がコンラッドよりもイカれ気味だもん…俺、心配になっちゃうよ」
「そう…かな?」

 《幸せ回路》…そういうものが魔族に搭載されているのかどうかは分からないが、取りあえずコンラートに発達していなさそうなのは確かだろう。
 部屋の片隅で、妙に得心いっている風に鋼がこくこくと頷いている…。

「そーだよ。だってさ?あんたは確かにジュリアさんの魂を運ばなくて、俺はこっちで産まれなかったよ?だけど…あんたはルッテンベルク軍のみんなと一緒に必死のパッチで眞魔国を護りまくったし、どうにもなんないくらい畑が枯れ果てた時だって、諦めずに危険を承知で眞王廟に突入したじゃん。そんで、俺に会えて…こうしてこっちの眞魔国を救ってるだろ?帳尻合ってんじゃん!全部レオのおかげだよ?」
「ちょ…ま、待ってくれ!君に会えたのは単なる偶然であって…俺の功績というわけではないだろう?」

 有利は《真面目すぎる》というかも知れないが、自分の物ではない功を誇るほどお目出度くはなれない。
 だが、有利はぷるぷると首を振ると、一生懸命に語りかけてきた。

 どうしても分かって欲しいのだと言いたげに…。

「そんな事ないって!あのさ、コンラッドが昔…俺に言ってくれたことがあるんだ。《偶然と必然は違う》…ってね」
「偶然と…必然……」

 その違いは何だろう?

「あのね?あんたが飛ばされてる途中に俺と会えたのは偶然かも知れない…。だけど、あんたが眞王廟に行ったのは偶然なんかじゃない。諦めずに…なんとかして眞魔国のみんなを救おうとして、あんたが眞王廟に向かったからだよ。運命に立ち向かって、闘ったからだよ。だからあんたの功績って言って良いんだ!」

 にこぉ…っと、有利は自分のことのように誇らしげに微笑む。


「あんたは凄いよ!俺が保証する…っ!」


 光る…光る。
 きらきらと、眩い…けれどとてもやさしい光を放って…。

 有利は光る。

 酷い傷痕から血を滲ませていたコンラートの心を、ふわふわとしたもので包み込んでいく…。


『ユーリ…君は、なんて……っ!』


 崇高な存在への敬意が突き上げてきて、コンラートは殆ど無意識のうちに跪き…優雅な動作で有利の手を取っていた。

 今…体腔内いっぱいに広がっている想いが、痛みも苦しみも伴わない…煌(きら)めくようなものに昇華されたのを感じているのだ。

「ユーリ…お願いだ。君に、忠誠を誓わせてくれ」
「え?何々…何でっ!?」
「そうしたいんだ。駄目…?」
「いや…そりゃまぁ…嬉しいような恥ずかしいようなデスが……」

 上目づかいに琥珀色の瞳が輝くと、基本的にその容貌には弱すぎる有利は抵抗などできるものではない。
 深い敬意が銀色の光彩となって華やかに煌めいているものだから、その威力たるや地獄の閻魔様もめろめろになろうかという代物なのだ。
 
「お…お願いします……」
「では…」

 コンラートはそっと有利の手の甲に口吻を落とすと、誓いの言葉を立てた。

「第27代魔王レオンハルト卿コンラートは今、ここに誓う…。異世界の第27魔王シブヤユーリに、永遠の忠誠と…友情を誓うと」
「き…キョーシュクして、うけたまわりますっ!」

 なにやら緊張しまくっている有利は、コンラートの眼差しと言葉の意味をよく理解してはいなかった。

 おそらく…理解していたのは、コンラッドだけだったろう。



*  *  *




『良かった…』

 コンラートの中で、今…有利への想いが一つの形をとったのが分かって、コンラッドは静かに微笑んだ。


 《友》…そういったものになりたいと、コンラートは望んでいるのだ。


 《そうしなければならない》とは以前から思っていたことだろう。おそらく、家名を《ウェラー》から《レオンハルト》に変えた時にもそういった心理は働いていたに違いない。

 魂を運ばなかったことで差違を生じた、《失敗したウェラー卿》ではなく、全く異なる者として存在したいと…。
 ただ、名を変えただけで本質が変わると信じるほど単純な男ではないから、きっと名を変えてからも思いを捨てきれない自分に懊悩(おうのう)していたに違いない。

 なにものにも代え難い、《渋谷有利》という大きすぎる存在を彼の中に納めるには、《愛する恋人》というカテゴリーが最も適していたのだろう。
 おそらくは彼の中に、最上級の位がそれしかなかったからだ。

 だが…今の彼は決して無理をしていない。
 臣下としてではないが、彼に《友》としての忠誠を誓うことで最上級の位を与えたからだ。

 収まるところにすっぽりと《渋谷有利》を納めた時…初めて、コンラートは充足感を得たに違いない。

「君が与えてくれた光を、俺も…少しでも君に返せますように…!」
「なにそれ?もー…恰好良いなぁ!佳い男は何言っても似合うんだから…」

 有利は照れまくってぼりぼりと頭を掻いていたが、コンラートが口にした《リヒト》という響きが気に入ったらしく、何度か口ずさんでは微笑んでいた。

「《リヒト》…《光》かぁ…。あはは、あんたやコンラッドの方が似合うよね。目の中に綺麗な銀色の光があるもん」

 有利の母である美子が事あるごとに《幻想的》と表する眞魔国語は、《ユーリ》という名の由来にもなった。
 特にコンラートの声で紡がれる《リヒト》という響きは、有利の耳朶を心地よく刺激する様子だ。
 やはり、親子と言うべきか…。

「あんたの光は、俺よりもさ…こいつに捧げてくれない?綺麗な光に包まれて、無事に産まれてくるようにってさ」
「ああ…」

 コンラートは有利の腹部へと手を当てると、敬虔な眼差しと厳かな物言いで言葉を紡いだ。

「君に、光あらんことを…」
「うん…ありがとう……」

 嬉しそうに微笑む有利を見やりながらコンラッドは思うのだった。



 こうして…縁(えにし)はまた紡がれていくものなのかと。






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