「クリスマスあくま★ハロウィンさんた」−13
「…ほんとに、良かったの?」
ユーリがそっと囁きますと、コンラートは微笑みながら唇を寄せてきました。
「俺を…幸せにしてくれるのでしょう?そんなに弱気では困るな…」
「ん…」
重なった唇からは暖かな感情が流れ込んでくるようでした。
どうしてだか…目元に涙が浮かんできます。
『不思議…嬉しい時にも、涙って出るんだな』
そんなことを考えながら、狂おしげにユーリはコンラートの背に腕を回していきました。
死が二人を分かつその日まで、ずっとこの人といるのだと心に誓いながら…。
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