第18話 熱と痛みと衝撃に絶叫が上がりそうになるが、すんでの所で食い止める。 みっともなく叫んだりすれば、ユーリが怯えると思ったのだ。 コンラートの左腕は…不自然な形で本体と距離を置いたかと思うと、空中をくるくると舞ってから熱せられた大地に叩きつけられた。 《地の果て》の触手に、千切られたのだ。 瞬間的に灼熱が傷を灼いたのは不幸中の幸いであったかも知れないと、脳の片隅で冷静に判断している自分が居る。左上腕を半ばから千切られたのだが、傷口からの出血は殆ど無かった。 「コンラッド…コン…ラッド……」 ぶるぶると瘧(おこり)に罹患した人のように、真っ青になってユーリが震えるから…心配するなと言ってやりたいが声が出ない。 『情けないな…これくらいの負傷で…』 そっと唇をユーリの額に押し当てたら、ぱちくりと目を見開くから少しだけ自然に微笑むことが出来た。 ユーリの瞳からは見る間に涙が溢れてくるから、また無意識下の反射によって唇を寄せて涙を拭っていく。 『ユーリに怪我が無くて…良かった』 千切れたのがコンラートの腕ではなく、ユーリのだったらもっと辛かった。 良かった…本当に、自分ので良かった…。 こんなに素直に、何かに感謝するのは久しぶりだ。 もしかすると、衝撃のせいで精神が退行しているのかも知れない。 『だったら…折角だから好きなことを言ってみよう』 普段は冷静な仮面の下に秘めた、素朴でありのままのコンラートが表層へと浮き上がってくる。 「ユーリ…愛しているよ」 《意味は分からないのだろうなぁ…》と思っているから、余計に甘く…やさしく囁いてみた。 自分の琥珀色の瞳には、きっと銀色の光彩が眩しいくらいに煌めいていることだろう。 『良かった…言えて』 にこりと微笑んだコンラートの前で…ユーリの身体が光に包まれた。 * * * チィ…っ チィチィ……っ! 耳の奥が塞がったように音が反響し、ぐぁんぐあぁんと頭蓋内を揺るがすものがある。 耳元でチィが盛んに鳴いているようだが…その意図は分からなかった。 『コンラッド…』 『やだ…やだぁああ…コンラッドぉおお……っ!』 苦しくて悲しくて、そして…沸き上がる怒りが怒濤の勢いで渦巻いているために、まともな思考を維持することが出来ないのだ。 『落ち着け…ユーリ。そのままでは力が乱れる…っ…』 脳の奥で上様の声が聞こえるような気もするが、それも意味として捉えることは出来ない。 乱れきった力は飛沫を上げて窪地中を暴れ回り、《地の果て》を押さえもするが、統一性のない動きしかできないために致命打を与えることが出来ない。 おそらくそのまま力を暴走させていれば、時を待たずして魔力が枯渇したところを《地の果て》に攻撃されていたことだろう。 しかし、この時…天からの声が響いた。 『渋谷…探したよ…っ!』 * * * 殷々と頭上で響く声を、その場にいた誰も理解することは出来なかった。 いや…一人、有利だけは理解できる筈だったのだが…怒りで我を失った王蟲状態の彼はコンラートを抱きしめたまま魔力を暴走させていたから、その意味をすぐには理解できなかった。 『落ち着いて…渋谷。全く…君って奴は見つけたら見つけたでエライことになってるな…っ!こいつは《地の果て》か…。せめて、帰る前に封じておこうか?』 声はまだ若い男の声…おそらく、少年のものと思われた。 「こ…今度は何なのだ…?」 エオルザークが見守る中、一度魔力を失っていた双黒は再び凄まじい烈気を漂わせると、不思議な声音が響く中…巨大な水の龍を生み出していた。 青みがかった銀色の鱗を持つ龍はこの星で見られる一般的な竜より遙かに大きく、また、蛇に似て極めて長い胴が印象的だ。威風堂々たるその顔立ちは威厳に満ちており、まさに竜の上に立つ王とでも呼ぶべき存在に見えた。 ガァアアアアアアアア……っ! 龍は赤黒い《地の果て》の瘴気を圧し、大きく咆哮すると、目に見えて淀んだ大気が浄化されていく。 「なんと…見事な……っ!」 これほどの魔力が発動するのを、エオルザークは生まれて初めて目にした。しかも…信じがたいことに、あの双黒は魔力が極めて薄い人間の地…言うなれば、創主の領域とも呼べる地で戦っているのだ。 双黒が己の欲のために戦っているわけではないことはエオルザークにも分かった。彼は…不利になることを理解した上でエリオルを救ってくれたのだ。 「あの双黒のお方が…滅びをもたらすだと?」 間違っている。絶対に…間違っている! 「アルザス・フェスタリア…あの巫女は、何かを大きく取り違えているに違いない…っ!」 「そう…なのでしょうか」 「できれば、そう信じたいところですな…。あの双黒の君が創主を目覚めさせ、世界を滅ぼそうなどと本気で思ったら…我らなどの微力な魔力・兵力では抗するすべなどございません…」 最愛の弟を救って貰ったエオルザークに対して、部下の発言は冷静な分析含んでいた。 その上で、願望を含めて信じたいと思うのだろう。 あの絶大な魔力が、自分たちに敵対するものではないのだと…。 * * * 『村…田?』 沸き上がる怒りに我を忘れていた有利は、酷使しすぎた魔力の乱れもあってか渋谷有利としての意識と上様の存在を混濁させてしまい、危うく《地の果て》と共に世界を引き裂くところだった。 しかし、懐かしい友の声を耳にしたことで幾らか意識が明瞭なものになっていく。 『落ち着いて…良いかい?渋谷…その男を傷つけられて、吃驚したんだね?』 『村田…お願いだよぉ…っ!コンラッドを助けて…っ!凄い、大事な人なんだ…親切で、優しくて…誰よりも大事な人なんだ…っ!』 『誰よりも大事…ね。少々嫉妬してしまうな』 くすりと苦笑する言い回しは、村田らしいものだった。 『君が僕と、きちんとシンクロできれば助けられるよ。渋谷…僕を思い浮かべて?君の親友…村田健を、君の中になるべく明瞭に思い浮かべるんだ』 『うん…っ!』 村田の言葉に励まされて、有利はコンラッドを抱きしめたまま流れ込んでくる村田の存在を受け止めた。 不思議だ…。 言われた意味の半分も、実のところ分かってはいないのに…何故だか村田と有利はぴたりと噛み合った鍵と鍵穴のようにフィットして、くるりと回転した途端に極めて整理整頓された力が一直線に《地の果て》へと向かう。 『閉じろ…そして、二度と開くな…っ!』 抗う声と熱がなおも激しく暴れて大地が揺れるが、構わずぐいぐいと追い込んで箱の蓋を閉じていく。 『お前を…封じるっ!』 バタ…ン……っ! 宣言と共に蓋が閉じられると…驚くほどピタリと揺れは収まった。 同時に、有利たちが生み出した巨大な龍もまた唯の水に返り、ばしゃあんと大地に叩きつけられて沢山の水たまりを形成する。 しぃん…と静まりかえった窪地の中で、創主の起こした大地の熱は瞬く間に引いていった。 赤黒い溶岩は次第に真っ黒で硬い唯の岩へと変わっていき、吹き上げていた熱は消え失せて余熱さえもが強い風に吹き払われている。 だが…有利は震える指を伸ばしてコンラッドの左腕を拾い上げると、ぼろぼろと涙を零してそれが元あった場所へと押し当てて…どうにもならないことを悟るとまた涙を溢れさせた。 左腕は溶岩の中で完全に炭化しており、幾ら有利が精神を集中させて治癒しようとしても、全く反応を示さなかったのである。 「村…田……。たすけて…これ、くっつけて…っ!コンラッドの腕…腕ぇ…っ!」 『それは…流石に僕にも無理だよ。その人が君に親切にしてくれたというのなら、助けてあげたいけど…ゴメンね』 「う…うぅうう…ううぅ〜っっ!」 ふるふると頭を振ってコンラッドを抱きしめていたのだが、有利の身体はずるりと水たまりの中に引き込まれていく。 「え…わ……っ」 『さあ…帰ろう?渋谷…。みんな待っているよ』 「帰る…て、え…?地球に、帰れるの?」 それ自体はとても嬉しい筈だった。躍り上がって歓喜すべきなのだろう。 だが…有利は反射的にコンラッドの身体を抱きしめていた。 離れたくない。 理屈では説明のつかない感情の迸りが、ずるると渦を巻く水の中にコンラッドの身体をも引き込もうとしていた。 『止めるんだ渋谷。その男はその世界の住人だろう?君とは住む世界が違うんだ。連れてきても…ろくな事にはならない。恩義があるというのなら、仇で返すってのはどうなんだい?』 「……っ!」 痛烈な友人の言葉に、びくりと有利の手が離れた。 その隙をついて、一気に身体が水たまりの中に引き込まれていく。コンラッドの身体は有利の腕を擦り抜け、冷えた溶岩の上に取り残された。 「コンラッド…」 《住む世界が違う》…普通は身分が違うとかそういう概念だけの問題なのだろうけれど、今回は文字通りそうなのだと思うと、胸が激痛と呼んで良いほどの勢いで拉(ひし)がれる。 『もう…二度と会えないの?』 地球へと引きずり込むことは、何か大きな使命を持っているのだろうコンラッドにしてみれば迷惑以外のなにものでもないことは分かっている。 けれど…我が儘だと分かっているけれど、有利はどうしてもこの人と離れたくないのだ。 精一杯腕を伸ばして、コンラッドを掴もうと試みたが…もう指は届かなかった。 「村田…お願い、コンラッドを連れて行けないのなら、俺をこのままここに置いていて…っ!」 『なに言ってるんだい渋谷!今回を逃したら、ゲートは当分開かない…っ!地球側の魔力持ちはそう多くはないんだからね!』 「でも…俺、ここにいたい…この人の傍にいたいんだよ…っ!」 『なんで?』 「な…なんでって…」 ああ…もう目元と右手しか水面上に伸ばすことが出来ない。 「う…っ」 コンラッドが呻いて…ゆっくりと琥珀色の瞳を開いた。その眼差しの中に有利の姿が映し出されると、気を失っていた人とは思えないほどの俊敏さで右腕が伸びてくる。 左腕が存在しないことは流石に失念していたようで幾らか体勢を乱すが、それでも伸ばされた手をがっしりと有利の手を掴み、何とかして陸地に引き上げようと試みる。 エリオルを抱えたまま少し離れた場所で気絶していたヨザックも、状況に気づいて駆けてきた。もう地盤は冷えているから、エリオルは大地に横たえている。 ヨザックの手が水たまりの中に伸びると、明らかに顔がぎょっとしていた。おそらく、水たまり周囲の岩盤の形状に反して水たまりが異様に深いことに、超常的な力の介在を感じたのだろう。 『なんで…そんなに離れがたいんだい?』 「俺…は……」 有利は自分の心に問いかける。 コンラッドは、初めて有利に親切にしてくれた人だ。 厳しい態度ではあったけれど、時々物凄く優しくて…姿を見ているだけでドキドキして、嬉しかったり甘やかな何かが胸を満たすのが分かった。 そして…二度と会えないと言われたら、全身の血が引いてしまった…。 「好き…なんだ」 そうだ。 その言葉でしか…言い表すことは出来ない。 狂おしいような、この想いを…。 「好きなんだ…好きなんだ、俺…この人が大好きなんだ…っ!」 やっと気づいた。 こんな…もうどうにもならないような時になって、漸く気づいた。 コンラッドにとっては拾った猫や犬のようでしかないだろう有利が、そんな理由で異世界に引きずり込むことなんか絶対に許されないだろうに。 『渋谷…』 村田はどのように感じたのだろうか? 分からないけれど、ごぷ…っと水たまりに沈み込んだ有利を追ってコンラッドとヨザックが入水しても、その手が断ち切られることはなかった。 囂々と…耳元で水の音がする。 スターツアーズを何十倍…いや、何百倍もの迫力にしたような衝撃が伝わる中、両手に触れている大きな手の感触だけがとても暖かく感じられた。 * * * 強い風に吹かれて赤黒い瘴気と暗雲とが払われ、嘘のようにからりと晴れた青空が広がる。 巨大な割裂と崩れた岩に半身を潰された人々や、熱風で酷い火傷を負った者もいるようだが、恐るべき災害を共に逃れた連帯感と…おそらくは双黒の言葉に感銘を受けたのだろう、小シマロンの兵は傷ついた捕虜達の救助も積極的に行い、窪地の外で横転していた馬車から物資を運び出すと、炊き出しと医療班の展開を始めた。 何しろ指揮官であるマキシーンを初め、上級指揮官達が負傷したのか死んだのか新たな指示を出してこないのだ。国元の指導者も捕虜達がこの地で死ぬものと決めてかかっていたから、無事を確認した後どこか別の捕虜収容所に連行すべきとの指示も受けていない。 ならば…己の良心の赴くまま、非常事態に対応しても良いのではないか。 残された者の内、比較的上位の階級を持つノルディック中尉はそう考えた。 ここから最も近い小シマロンの属国まで同行したら、そこで小シマロン王サラレギーの別命を受けることになるが…その間に逃走しようという気概を持った捕虜がいれば、黙認してやろうとも思う。 『あの地獄を生き抜いたんだ…これで首尾良く俺たちから逃げられるのだとすれば、そりゃあおそらく、大した運を持つ男なんだろうさ』 そんな男が、なるべく多くいれば良い。 ノルディックは口にこそ出さないものの、そのような心理を所有していた。 ただ…そんなまったりとした雰囲気の中に眞魔国の軍勢を目にすると、流石にどうしたものかと首筋の毛を逆立てた。 このような状況ではとてもまともな戦闘など出来ない。 向こうがその気になれば、鏖殺も余儀なくされるだろうと思ったのだ。 しかし、眞魔国軍は全軍突撃を仕掛けるようなことはせず、少数の兵のみを率いた指揮官と思しき人物が、青一色の旗を振りながら進んでくる。 《攻撃の意図無し》…旗はそう伝えてきた。交渉のための旗なのだ。 「お初にお目に掛かる。我が名はウルヴァルト卿エオルザークと申す」 「は…こ、これは…っ」 うっかりにわか指揮官になどなったことをノルディックは呪った。 その名は…小シマロン軍が眞魔国から秘密裏に誘拐して、《地の果て》を開放する鍵として使った少年と同じものではないか。 一人の心ある武人として、それは実に居たたまれない事実であった。 エオルザークにどのように罵倒されても仕方がないと思っていたのだが、彼は冷静な表情を崩すことはなかった。 「あの窪地に…我が弟がいるはずだ。引き取りに行っても構わないか?」 「は…はい…っ!」 何とも返答に困る問いかけだが、短く了承の意を伝えると、エオルザークなる人物は眞魔国軍に旗で前進を指示し、整然と窪地に向かった。 『あの連中は、《地の果て》を手に入れるだろう』 そして箱は眞魔国へと運搬されるはずだ。だが、今のノルディックにはそれに抗して兵達を戦わせようという意志はない。すっかり士気が下がりきっているこの時に、自分たちを死に追いやるところであった《地の果て》を護れと言われて、誰が命を捨てられるというのか。 それに…暗黙の内に、エオルザークは示したのだ。《抵抗しなければ、殺しはしない》と。 ノルディックは、それを力ある者の傲慢とは捉えなかった。極めて理性的な判断であり、そこには信じがたいほどの《情》すら感じ取れたのだ。 『俺は、小シマロンに戻れば罪を問われるかも知れない。だが…兵は生き延びることが出来る』 相手が魔族というだけで無条件に血気に逸りそうな兵を押さえると、ノルディックは努めて淡々と傷ついた兵や捕虜達の救助活動を続けた。 つきあいの長い軍曹も、ノルディックの意図をくみ取って《それで良いんですよ》と言いたげに頷いて見せた。 「どうも…妙なことになりましたね」 「まあ…な」 ノルディックは頷くと、静かに進んでいく眞魔国の兵達を見やった。 国元の指導者達よりも、憎むべき魔族の指揮官に好意を覚えることに忸怩たる思いを抱きながら…。 * * * こうして、《地の果て》はウルヴァルト卿エオルザークらの手によって眞魔国へと運ばれ、正当な鍵ではなかった弟エリオルは左目を失うことになったものの、兄の手厚い看護を受けて次第に健康を回復していった。 そして…眞魔国には大きな混乱が生じることになるのである。 彼らは双黒がウェラー卿コンラートと共に《禁忌の箱》を開き、世界に滅びをもたらすとの託宣を信じて様々な行動を取っていたのである。 それがどうだろう?エオルザークの弁によれば、双黒とコンラートは共に身を挺してエリオルを救い、《地の果て》を封じたというのだ。 ただ、彼らはその意図を伝えることなく姿を消してしまった。 その為に双黒とコンラートを巡って、更なる紛糾が生じてしまったのである。 『双黒は寧ろ救世主としてこの世界に遣わされた存在であり、それを悪し様に罵るような仕打ちをしたから怒って異世界にお戻りになられたのだ』 『いや、《地の果て》を封じて見せたのは、四つの箱を集めて完璧な形で創主を蘇らせるための方策に過ぎない。その証拠にウェラー卿は兄であるヴォルテール卿に厳命されていたにもかかわらず双黒に籠絡され、言いなりになっていたではないか。双黒とはそのように人の心を巧みに操る存在なのだ』 大きく二つの陣営に分かれた十貴族は、各自の思惑で議論を紛糾させたが、言い争ったところで結論が出るような話でもない。 その結果、彼らはまた悩ましい課題に突き当たることになるのである。 『そもそも、アルザス・フェスタリアは何故あのような託宣を下したのだ?』 『眞王廟ではこの件をどう考えているのか』 盛んに問い合わせを殺到させたものの、以前、大陸のホーラト山脈近辺で魔力の放出が見られた際と一緒で、およそ占術を嗜む者は全てその力を混乱させていた。 フェスタリアなどはご自慢の大きな水晶柱さえ砕かれているのである。 『私の託宣は…間違ってなどおりませぬ…っ!』 尚もそう主張し続けるフェスタリアは、エオルザークの目撃した《地の果て》の封印劇を耳にすると、更に重ねて主張した。 『私の予見では、開かれた箱は《地の果て》だけではなかったわ!全ての箱が揃い、開かれていたもの…っ!』 これをどう捉えるかでまた意見が分かれた。 前述の意見のどちらを否定するものでも肯定するものでもなかったからである。 ただ、少なくともこの予見から言えることがある。 双黒は、またこの世界に訪れるということだ。 果たして双黒は滅びをもたらすのか、あるいは滅びを防ぐものであるのか…人々は各自の思惑を熟成させながらその日を待つことになる。 |