一夜限りの処女とはいえ…三人全てがコンラートには違いないのだとしても、やはりこの身体を最初に穿つのは《有利の》コンラートであって欲しい。

「ええ…ユーリ」

 コンラートの指がつぷりと蜜壷に差し入れられれば、溢れる愛液が後宮を濡らす勢いで流れ出していく。先程気をやったことで、こちらも満ちてきたらしいが…随分と濡れやすい体質のようだ。

 蜜壷自体の収斂はきつく、入り口はぎちりときつめだが…この蜜液の量ならばそれほど傷つけずに挿入を果たせるかも知れない。

「素敵ですよ…ユーリ……。ね、他の連中にもあなたを味あわせてやっても良いですか?唇と胸の尖りが寂しそうですし…」

「ぅ…うん……お願い……」

 仲間はずれ状態の若獅子・渋獅子も、促されて参戦していく。

 若獅子に甘く口吻られ…渋獅子の練れた舌遣いに脇腹や腕のやわらかな内壁…臍や胸の尖りを入念に舐め上げられれば、コンラートに委ねた泌部は否応なしに解れ…男を求めてひくつき始める。

「いきますよ…」

「は…」

 くぷ…と雄蕊の先端を飲み込ませれば、襞は流石に張りつめて裂けんばかりの緊張感を見せるが…十分に解されていることと、芳醇なぬめりのおかげで亀頭を飲み込んだ後は美味しそうに見えるほど貪欲に雄蕊を飲み込んでいった。  

「ぁ……んむ……」

 叫びを殺すように唇を噛めば若獅子の舌が歯列を割って侵入し、唾液を酌み交わすほど濃厚な口吻で酔わせ…渋獅子の唇が乳輪ごと胸の彩りを吸い上げて、一方の手で萎縮していた花茎を撫で擦る。

 快楽に素直な花茎は、蜜壷に飲み込んだ部分が馴染むに従って甘く蜜を零し、揺さぶられる動きが激しさを増すたびに張りつめ、二度目の絶頂を夢見ている。

「はぁ…凄い…ユーリ…食いちぎりそうな勢いで絡んでくる……っ!ぬるぬるしてるのにきつく締め付けてきて…ああ…なんて気持ちいい…っ!」

『羨ましい…』

 若獅子はまだ殆ど知らない魔王の蜜の味に思いを馳せ、渋獅子は己の知る後宮の味と如何様に違うのかと妬みを込めてコンラートを睨め付けた。

「く…はぁあ…っ!」

「ぁああん…っ!!」

 コンラートが蜜壷の最奥に白濁を注ぎ込めば、その熱さと花茎に絡む渋獅子の指に感応すると、長啼きして有利は果てようとした。

 その瞬間…限界を迎え掛けた花茎を口に含み込んだのは渋獅子の唇であった。

「ゃああ…っ!」

 初めての場所での絶頂と、感じやすい花茎の到達…それも、両方を他人の器官と接合しながら迎えるという事態に、有利は人の限界を超えた悦楽を与えられて目の奥を金色に染め上げられた。

「ぁあっ!?」

 若獅子が妙に情けない声を上げて絶句している…。

 ここは経験の差というものか…渋獅子はちゃっかり口腔内に迸りを受け止めると、実に美味しそうに喉を鳴らして嚥下し、わざと見せつけるようにして唇を舐めて見せた。

 ちろりと紅い舌が薄く形良い唇を辿る様は腹立たしいほどに淫靡であり、若獅子は先を越された怒りと余裕の差に臍をかむ想いであった。 

 ふと…若獅子は自分の現在の立ち位置について思いを馳せた。

 確かに経験値の上ではこの3人の中で最も低位に位置するだろう…だが、それ故に保っている利点もあるのではないか?

「…ユーリ…大丈夫ですか?…辛くはないですか?」

「ん…ん……平気……」

 若獅子は両の掌で優しく有利の頬を撫でると、小鳥が啄むような軽いキスを幾つも落として、過ぎた快感に翻弄されていた未来の恋人を宥めてあげた。

 その柔らかな物腰と軽いキスに有利の心はふんわりと安らぎ、何とも言えない和やかな笑みを湛えて若獅子を見返した。

「あんたこそ平気?その…俺のとか…飲んだって旨いもんじゃないんだけど…取られちゃったし。あんた、キスだけでえっちっぽいことさせてあげられてないし…」

 押しが弱くて渋獅子に転がされっぱなしの様子を慮んばかる有利に、若獅子はそっとおねだりをしてみた。   

「ええ…ユーリさえよければ、俺のを舐めて頂けますか?勿論…飲んだりはしなくて結構ですけど…」

 言いつつ前立てを開いて雄蕊を引き出せば、既に有利の痴態によって育てられた高ぶりは天を突く勢いで、ほんの少しの刺激でも暴発しそうな地雷原状態だった。

「ん…」

 おずおずと遠慮がちに捧げられる高ぶりを、有利は愛おしそうに両手で包み込むと、横向きにぱくりと口に含んで見せた。

「ぁ……っ」

 若獅子の口から押さえきれなかった嬌声が零れる。

「大丈夫?俺…少しは夢魔のせいで上手くなったかもしんないけど…もともとは下手っぴだからさ、あんた達が知ってるようなボンキュッバーンなお姉さん達には及ぶべくもないと思うんだけど…」

「そんなことはありせん…お上手ですよ?それに…あなたのその花弁のように愛らしい唇の中に俺の逸物が含まれている様子を目にするだけで………たまらなくなる…」

 琥珀色の瞳に散る銀色の光彩が、蕩けるような笑みの中できらきらと光を放つ。コンラート共通の特徴に加え、若獅子の口調は若さのせいなのか…同じような内容を口にしていても、どこか初々しさが溢れてくるのだった。

 有利が胸の奥に温もりを感じながら愛撫を深めていると、コンラートが有利の花茎を口に含みながら蜜壷へと指をくぷりと差し込み…溢れ出る蜜と白濁とをとろとろと菊華に絡ませていった。そこへ渋獅子の指も合わさり、有利の泌部は4つの手に翻弄されていく。

「ぁ…だ、駄目……っあんたの…噛んじゃう……っ!」

 陰部への複数刺激に煽られ雄蕊への愛撫に集中できなくなった有利は、びくびくと若魚のように跳ねて眉を顰めた。

「噛んでも…良いですよ……。あなたにつけられる噛み痕なら、宝物にします」

「ぅ…っ!」

 若いとはいえやはりコンラートはコンラートだ。

 猥雑な内容を真摯に語られる裏恥ずかしさは健在である…。

「ユーリ…凄いな、洪水みたいに溢れてくる。女の部分だけではなくて…後ろまでぬるぬるに濡れているよ?こちらからも美味しい蜜が漏れて来るみたいだ…」

「ゃう…っ!」

 若獅子と有利の雰囲気の良さを妬むように…渋獅子の指がくぷくぷと蜜壷と後宮を左右の手で一度に責め、感じやすい場所を擦りあげていくと、コンラートに含まれた花茎がびくんと硬度を増す。普段ならもうそれだけで達してしまいそうなのだが、続けざまに二度果ててしまったそこはゆるゆるとした快感を伝えるだけで、達してしまう気配はない。

「聞こえる?ユーリ……」

 

 ぐちゅ…

 ぬち…ぶじゅ……っ

 ぢゅ…ぢゅぶ……

  

 羞恥を誘う水音が有利の二つの泌部から響く音なののだと思うだけで、若獅子もコンラートも欲望に雄蕊を高ぶらせ、有利は強く瞼を閉じてしまう。

「そろそろ…よさそうかな?」

 渋獅子がぐい…っと有利の身体を引き寄せると、くぱ…っと口にしていた若獅子のものが外れかける。しかし、先程も同じように取り上げられていた事を覚えている有利は、懸命に雄蕊へと舌を絡ませて強く吸い上げ…どくりと放たれた白濁を余すことなく口腔で受けた。

「ん…んく……っ」

「ユーリ…飲まなくても…は……っ」

「良い…よ……。平気…。全部、飲む……」

 こく…と、眉を顰めながらも喉を鳴らして飲み下す有利は、それでも雄蕊から唇を離す際に零れた白濁を口角から垂れさせ…その淫靡な様で若獅子を翻弄した。

「ユーリ…ユーリ……」

 むしゃぶりつくように口吻られて、有利の方が焦ってしまう。

「あ、あんた…自分の精液…っ!」

「あなたの体内に取り込まれれば…自分のものだって平気ですよ」

「ん…」

 口腔内に未だ残る残渣をかき混ぜるように濃厚な口吻を与えられ、有利は顎まで唾液で濡らして悶えてしまう。

「こっちがお留守ですよ?ユーリ……」

「ぁああ……っ!!」

 渋獅子の大人げない雄蕊が、ずぶりと菊華に亀頭を埋めれば…もう、存分に馴らされたそこは自重でもって刺し貫かれていく。

 有利の叫びに一歩退いた若獅子は、眼前に晒される光景にくらりと目眩を覚えた。

 タイルの上に直接胡座をかいた渋獅子に、有利はあられもない姿で抱かれていた。

 渋みを帯びた精悍な男に後宮を貫かれ、その直前にある襞を両の示指と中指とで限界まで開かれた上、そそり立つ花茎からじくじくと透明な液を零す少年…。その胸は紅く照り映える魅惑的な二粒に飾られ、清楚な印象の口元から零れる白濁液は、若獅子自身の与えたものなのだ…。

「ほら、何してる?ユーリのこちらが寂しそうだろう?」

「ぅあ…っ!」

 渋獅子がつるりと襞の奥に指を突き込めば…鮮やかなサーモンピンクに染められた肉壁からは、どくりと蜜と白濁の混じる液が溢れ出てくる。

「…っ!」

 若獅子は先程達してしまったことに後悔していたところだったが、渋獅子に促され…有利の痴態を目にした途端にどくりと勢いを蘇らせた雄蕊に感嘆の眼差しを送った。

「ふふ…ユーリ相手だと回復も早いだろう?矢継ぎ早に彼を満たしてあげたくて、堪らなくなるせいかな…」

「ゃん…ぁあ……っ!!」

 渋獅子に突き上げられて雫をこぼす有利に、若獅子は折り重なるようにして身を寄せると…蜜と白濁とを溢れさせる襞に己の雄蕊を沈めていった。

「ぁ…ぁあ……ゃ…奥…ごりごりする…っ!」

「ええ…何しろ、あなたの肉は二人の男のものを飲み込んで悦んでらっしゃるから…。ほら、分かりますか?若い奴の雄が抜けそうになると、引き留めるように締め付けているのが…。それに、こんなに大きな逸物を一度に味わいながら、あなたのここは悦んで涎を垂らしている…手練れの娼婦でもこうはいかないですよ?」

 肉壁一枚を挟んで擦れ合う雄蕊に、華奢な造りの泌部は悲鳴を上げて拉いでいた。だが、造りを補うように溢れてくる蜜液の効果により、裂けて血が出るようなことはない。個別に代償機構というのは確立されているものなのだろう。

「あんた…わざとユーリを苛むような言葉を言うものでは…っ!」

「傷つけたい訳じゃない。だが、ユーリは言葉責めでよく濡れるんだ。なるべく心地よく楽しんで頂きたいからこういう言い回しになるのさ。そうでしょう?ユーリ…」

「ゃあああん…っ!!」

 耳朶を《かりり》ときつく噛まれ、若獅子・渋獅子に激しく突き上げられれば、有利の花茎は萎えるどころか勢いを増して反り上がっていく。

 だが…直接的な刺激を受けていないことで焦らさせるそこからは、涙のような雫が溢れるばかりで、達する気配はない。

「ゃん…やぁぁ…!ちんこ…ちんこしごきたいぃ…っ!」

「おやおや…はしたない物言いをされるものですね…魔王ともあろうお方が…」

 くすくすと意地悪な渋獅子の声が耳朶に注ぎ込まれる。
 彼の手は有利の腕を片手で拘束し、自慰を防いでいるのだ。
 こうして3人も相手がいるのだから、自分で高める
など勿体ない話ではないか。

「だって…イきたいよぉ…っ!イかせてぇ…っ!!」

 ぼろぼろと涙を零し…羞恥を振り捨てて肉欲を求める有利に、求めて与えられないはずがない。

 乳首を舐め上げていたコンラートの頭が狭苦しい有利の下腹(何しろ、前方には若獅子の下腹が接しているのだ)に移動すると、両手を添えて扱きあげながら強く吸い上げてやった。

「や…駄目……」

「ユーリ?」

 不意に我を取り戻した有利は、懸命にコンラートの頭を引きはがそうとした。

「あんたのが…寂しそうだから…こっちは手でして?」

 そう言うと…有利は自らコンラートの高ぶりを口に含み、コンラートの手は自分の花茎へと導いて、双方に手を重ねて蠢かせた。

 愛おしそうに雄蕊を含むその面差しは、数人がかりで屈強な男達に抱かれているにもかかわらず、酷く清廉で…乳房を求める乳飲み子のようにあどけない。

「ユーリ…っ!」

 コンラートの面に、感動を顕す波がゆるゆると押し寄せてきた。

 

 有利は…変わらない。

 

 どんなにコンラートの歪曲した欲を見せつけられても…

 どんなに身体を蹂躙されても…

 

 嫌悪して拒絶するわけでも、耽溺して淫蕩な性質に変質してしまうことなく…

 …海のように…空のように大きな懐で受け止めて…昇華していく。

 ただただ…乳児のようにひたむきな愛情で、コンラート・ウェラーを求めてくる。

 

 ああ…こんなに愛おしい人を、俺は愛しているのだ。

 こんなにも愛おしい人に、愛されているのだ。

 

 精神の奥津城で蟠(わだかま)っていた疑いや劣等感が、ほろほろと解れていく。

 

 これまで…コンラートは、いつもどこかで疑っていた。

 

『ユーリが俺を愛してくれるのは、俺の闇の部分を知らないからだ』

 

 本当は未成熟な部分を世間ずれした仮面で覆い隠し、下卑た欲望は睦言の際に微かに漏らす程度で堪えているから…だから、愛されているのだと。

 全てを知られれば…いや、もっと彼が経験を積めば、きっとこんな取り繕ってばかりの自分ではなく、本物の素質で生きている者に心惹かれるのだろうと…。

 

 だから、夢魔につけ込まれたのだ。

 

 だが…今、コンラートの中に充ち満ちてくる想いにつけ込む余地はなかった。

 深い愛情を確信した者ほど、強い者はないのだから…。

 

「ゃ…はぁあん………っ!!」

 有利の3度目の絶頂は感覚的なもので、溢れてくる液は殆ど白濁を含まない蜜だった。

 だが、その分じわじわと漏れ出てくる感覚は、花茎を中心に下腹全体を緩やかな快楽で満たした。

「俺達も…イきますよ?」     

「あ…ああっ!」

 前後から激しく突き上げられ…もう擦られているという感覚さえ朦朧としてくる頃…どく…と三カ所の最奥に弾けた熱が有利の意識を奪った。

 

 その瞬間…《ぱぁ》…っと溢れ出す燐光が三人の男達の輪郭をぼやかし、掌サイズの光球に変じたかと思うと…それぞれが愛おしげに有利にすり寄り、胸に掛けた小袋の中の欠片へと吸い込まれていった。

 

 そして…ふわぁ…っと小袋から溢れ出た琥珀色の光は空中でくるくると旋回して形を為し…ある、姿をとった。

 

「…コン…ラッド……っ!」

 有利は両手で口元を押さえながら…泣いた。

 長い旅が終わったことを…彼の大切な恋人が、戻ってきてくれたことを知ったのだ。

「ユーリ…」

 甘く響く…懐かしい声のまた、涙を含んで掠れていた…。

 

 後背から忍び寄る闇色の塊は尚、そろりそろりと近寄ってコンラートを取り込もうとしたが…

 …剣光一閃!

 斬戟が見事な軌跡を描いて闇を引き裂けば…獣じみた絶叫が轟き渡り…

 

 夢魔の世界は砕け散った。

 

 

 

 

【エピローグ】

 

「全く…あなた方、夢の中で散々やりまくったのではないのですか?」

「………すみません………」

 装置のセンサーが反応したことで、魔王陛下が臣下の奪還に成功したことを確信したアニシナは、颯爽と大きな歩幅で邁進すると、病室の扉を勢いよく叩いた。

 案の定、扉の向こうからは二人分の声が聞こえてきたのだが…その声は甘く掠れ気味で、ことに…魔王陛下の声音はアニシナでさえ妙な場所が感応するほど切なげな色合いを含んでいた。

『ふむ…その内、繁殖に必要な要項を男女で共有する装置も作ってみる必要がありそうですね』

 危うし魔王陛下…毒女の巨砲で掘られる危険勃発!

 …とはいえ、毒女なりに《愛》というものに理解が無いわけではないので(耳かき一杯分くらいだが…)、コンラートが余程へたれていない限りその様な事態には陥らないのだろうが…。

『今度陛下を泣かせたら、覚悟しておいてもらわなくては…』

 アニシナは、先程の思いつきを臣下の方にだけ話すことにした。

 さぞかし精勤を促すこととなるだろう…。

「2時間だけですからね!それ以上となると、早起きの兵どもが詰めかけてウェラー卿の身を案じて騒ぎ出しますから!その時になってあんあん喘いでいたりしたら、魔王陛下の沽券に関わりますよ!!」

「すまない、何とかその辺りまでにはけりをつけるから…」

 そう言う間にも粘質な水音が響き、甘い嬌声が漏れ出てくる。

「………」

 アニシナはくるりと踵を返すと、厩に直行した。

 不寝番の兵士がコンラートの容態を尋ねてきたので《凄まじいほどに元気です》と答えておいた。

 きっと病室の前には数刻も立たないうちに兵士達の人垣が出来るだろうが、それはあの連中の責任なので気にしないことにした。

 今、彼女を衝動的にさせている理由はただ一つ…。

 彼女をいつも好きにさせてくれる(強制的にそうさせられているだけとも言うが…)幼馴染みの男が、今回も自分の好きにさせてくれるかどうかだ。

『まあ大丈夫でしょう。あの男はあれで、私にベタ惚れなのですから…《掘らしてくれ》といえば、結果的には啼いて悦ぶでしょう』  

 アニシナは城に帰り次第、《実験》…女体に男性器を取り付ける…という試みに勤しむことにした。

 珍しくも今回はアニシナ自身で試そうというのだ。

 グウェンダルが厭と言うはずがない…。

 そう決めつけたアニシナは、飛ぶような速度で血盟城へと向かった。

 

 その頃…血盟城で弟の身を案じるグウェンダルは、その身を震わす悪寒に慄然としていた。

『まさか…コンラートに何か!?』

 その懸念が霧散するのはほんの数刻後のこととなるが…

 …別の悪寒に晒されるのも、やはり数刻後のことであった……。

 

おしまい

 

 物凄く久し振りの『夢魔狩り』になりましたが如何でしたでしょうか?

 

 年末に『陰険大戦争』を格納するため久し振りに特濃部屋の扉を叩いたときに、最後にアップした日付を見て「こりゃイカン…」とは思ってたんですよ。
 半年近くも放置していたんですね…。

 

 この「3倍コンラート」による4Pは、これをやりたいが為にシリーズ設定をしたようなものだったんですが…書いてみるとエッチに辿り着くまでが激しく難しかったです。何しろ全員本来の設定のコンラートに近いもんですから、何処か遠慮がありまして…有利が「嫌だ」と泣いている限り指一本出せないヘタレぶりでして、いつまで経ってもみんなで茶を飲んでいる話にしかならないという…。

 結局、有利がコンラートを押し倒したことでやっと話が展開していきました。

 そこからは割と調子よく書けましたが…見ている方としては如何でしたでしょうか?

 今回の話は特に、読まれた方が引いていないか気になりますので、出来ましたらお声を頂けると嬉しいです…!でも、批判は辛いので、合わなかったら見なかったことにして下さい…っ!

 

 ところで、最初、『夢魔狩り』の設定を考えたときには「わーい、これでエロやり放題だね!突拍子もないような設定が《夢だから》の一言で説明が付くよ!」と、浮かれたのですが…2作目を書いた辺りで気付いてしまったんですよ…。

 この設定…夢の最後に「現実世界のエッチの方が良い」とコンラッドに気付かせないといけなくて、これが結構ホネだということに…。

 

 そんなわけで、「エロ部分は書けそうだけど、最後の取り纏めが激しく難しそう」な設定については有利の回想の形で記載するに留めておきました。

 

 拍手で「地球で新婚夫婦」というアイデアも出して頂いたんですが、それはとっても「現実世界の方が良い」と思わせることが難しい上に、有利まで「このままでも良いなぁ…」と、幸せほのぼの空間に陥ってしまいそうだったので諦めました…っ!

 

 しかも、新婚夫婦のお話については『蒼いきりん』の圭様が書いておられる『攻嫁日記』と、『RKR』のらび様が書いておられる新婚シリーズが私の中では素晴らしく完成度が高いので、続きを待ち焦がれつも、自分で新シリーズを立ち上げて書くにはネタがないのです。

 ただ、具体的に「こんな話を〜」というアイデアを頂ければ、前述のお二方には適いませんが、うちなりの新婚話が書けるかなー…と思いますので、よろしくお願いします。

 一応、リクエストにお応えする形で「めりくりあけおめ企画」でやってはいるんですけどね。

 

 それではご感想、お待ちしておりますー。 

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