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苦しみに耐える処女は、5回も達するまで腰を使わないと思う。 しかし、くたりと脱力した有利は健気に笑顔を浮かべるのだった。 「ん…いいよ…でも、もぅ…そういうコト言わないで?俺…本当に、怖くなるから…。それに、絶対絶対…コンラッドにそんな思いさせないから…っ!ほら、ヨザックを専任で護衛につかせるとかさ…っ!」 「はぁ…」 有利との仲をデバガメされた挙げ句、村田に借りた画像装置か何かで情報漏洩されそうな気がするのだが…。それはまぁ…恨みを持つ男達に輪姦されるよりはマシだが。 「お風呂に入りますか?この部屋の内風呂はなかなか素敵だと聞いています」 「そう?」 ふわりとコンラートに抱き上げられ、有利は風呂場に連れて行かれる。 「あのさ…コンラッド…腰とか平気?」 「ええ、大丈夫ですよ?」 「……………やっぱ…軍人だから回復早いのかなぁ?俺…初めてあんたにやられたとき…とても立てなかったんだけど…」 「ははは…軍人ですから。ご存じですか?赤い軍人は3倍早いんですよ?」 「あんたカーキ色じゃん…」 コンラートはちょっと焦った。 確かに、処女だなんだと儚い様子を演出しておいて、相手をお姫様抱っこはマズイだろう。 なので、お風呂に辿り着くと…よろりとしどけなく頽(くずお)れて見せた。 「コンラッド!」 「すみません…ユーリ……ちょっと目眩が…」 「やっぱり?無理すんなよ!俺が洗ったげるからっ!」 「ええ…お願いします」 広い浴室には二つの浴槽があり、一方には透明な湯が、もう一方には淡い紫色の湯が張られていた。後者の方に漬かってみると、とろりとした質感がある。 ローション風呂というやつかも知れない。 「ふわ…ぬるぬるする……」 「そうですね、ユーリの身体と合わせて滑ると…気持ちいい」 「ん…」 二人は抱き合うと、暫く互いの身体で滑りっこしてその感触を楽しんでいたが、その内、有利があることに気付いた。 「そういえば…お風呂に入ったりして、アソコ大丈夫か?」 「アソコ?」 「ほら…処女だった…トコ……」 何故有利の方が顔を赤らめなくてはならないのか。 当の本人はそんなことなどすっかりぽんと忘れかけていたが、有利に指摘されると慌ててなよやかな仕草を見せた。 「ちょっと沁みますね…擦れて、血が出てるかも…」 「ほ…本当?」 嘘です。 多少赤みを帯びているものの、本来の容量よりも細いタイプを使ったために快感による充血以外は大した変化を起こしていない。 「それよりも、ユーリこそ平気ですか?すみません…道具なんかで何度も擦ったから、傷が付いているかも…」 「だ、大丈夫だって!」 「いいえ、見せて下さい。今は女同士ですし…先程も、お互い見せ合った仲でしょう?」 「でも…」 「俺のも後で確認して下さいますか?」 「う…うん……」 恥ずかしげに頬を染め、俯く有利をころりと浴槽の縁にしがみつかせると、高く上げさせた形良い双丘を押し広げて、すっかり充血してしまった菊華をなぞった。 「血は…出ていないようですね。良かった…こちらはどうですか?」 「や…だめ…っ!」 ふるりと双丘を振って嫌がるが、ぺろりと襞を捲られれば…どろ…と含み込まされた白濁が溢れ出てしまう。 「ぁ…やぁあ…見ないで……っ!」 「どうして?俺が注ぎ込んだものでしょう?」 『いつ見ても…あなたの清廉な肉体から、俺が飲ませて差し上げた白濁が溢れ出る様は素敵ですね…量が多ければ多いほど、あなたの内部が俺の色に染まっているようで心地よいですよ…』 掻き出すように指を差し込めば、擦過刺激に感じてしまう事で次から次へと蜜液が溢れ出てしまう。 いまや有利の内腿は蜜液によって希釈された白濁によってべとべとに汚され、ぬらぬらといやらしい色彩を呈していた。 こんな幼い肉体が放つとは思えないような色香が悩ましげに揺れる腰から薫り、ついついコンラートの悪戯心に拍車が掛かってしまうのだ。 ふと見やれば、流石は母親…ちゃっかりこんな場所にも愛技の道具が置かれている。 「おや…少し、血が混じっているようですよ?」 「うそ…マジで!?」 「経血なのか、性交による出血なのか確かめないと…」 「う…うん……っ!」 有利にはまだ初潮の兆しはなく、それ故、避妊も《念の為》しているに過ぎない。実際、今日はコンラートが半分女体であることで、根拠もなく中出ししてしまった。 実際に生理が来るようになれば自ずと警戒の度合いも変わってくる。 その不安につけ込むようで申し訳ないが、ここはちょっと母の真心(?)を活用させて貰おう。 「ユーリ…これを入れて確認してもよろしいですか?」 「え…これ、何!?」 頑丈そうな硝子の塊は内腔に小さな灯りが入っており、長細い楕円形の部分と、レンズのような取っ手がついている。 「女性の性器内が傷ついていないか確かめる道具だと思います」 「そ…そんな……」 「指で広げるだけでは不十分ですし…こんな場所を俺以外の者に見られたいですか?」 「そりゃあ…」 有利は暫く迷っていたが、覚悟を決めると双丘を差し出した。 「自分で開いて下さい。俺が見やすいように…」 「ぅ…こ、こう……?」 華奢な指が震えながら襞を開けば、《くぱり》と覗くサーモンピンクの肉筒に、《くぷぷ》…と硝子瓶が挿入されていく。 少し熱いくらいの硝子瓶は、煌々と有利の肉壁を照らして神秘的な空間をコンラートの前に露わにした。 「綺麗だ…それに、佳いところにあたると、ぴゅぐ…っと蜜が溢れて来る様子まで分かりますよ?」 明確な興奮を示して囁かれれば、有利の頬は一層真っ赤に染まる。 「そんなの関係ないだろ!?は…早く、血がどこから出てるか確認してくれよ…っ!」 「すみません、ユーリ…あんまり綺麗だったものですから…」 もとい、不純な動機で観察していたから…。 不純の度合いは益々強まり、くりゅりと内腔で硝子瓶を蠢かしたり、陰核を指先で嬲って愛液が溢れる様を観察している内に、有利の身体からはくたりと力が抜けていく。 風呂場で膣を観察されるという異常事態に、思いっきりのぼせてしまったのだ。 「も…ゃ……っ」 かくりと膝が崩れた有利を洗い場に横たえると、コンラートは渋々ながら硝子瓶を引き抜いた。 「大丈夫でした。入り口が少し傷ついて血が滲んでいただけでしたよ?」 「そっか…」 はふ…っと息をつくと、有利はしなやかに伸びをした。 「ユーリ…」 またしてもその気になってしまったコンラートがのし掛かってくるのに、有利は《にゃああ!》と声にならない悲鳴を上げるのだった…。 「ま…待って…っ!も…限界……っ!」 「だって…さっきので折角注いだのが出ちゃったんですもん…」 「そんな可愛く拗ねても駄目!そもそも、出しちゃったのあんたじゃんか!」 「可愛かったですか?じゃあ…もっと可愛くおねだりしたら何でも聞いてくれます?」 「ぅう…あ、あんた…性悪……」 「今頃気付いたんですか?」 婉然と微笑む姿はどこか…彼の母親によく似ていた…。 * * * 翌日…有利は立ち上がることが不可能となり、コンラートは一人でツェツィーリエに付き合わされることとなった。 そして…ドレスアップして訪れたランジェリーショップで悲劇は起こったのである。 コンラートはツェツィーリエに宛われたセクシーなランジェリーを身に纏っている最中に…突然、男の身体に戻ったのだ。 更衣室のブースの中でのことではあるが、はち切れそうな状態で食い込む下着を脱ぐのに四苦八苦し、漸く脱いだと思っても、彼には着る服がなかった。 何しろ…ここに入ってきたときに着ていたのも女物の下着であるし…服は身体のラインにフィットしたチャイナドレスのような代物だったのだ。 「は…母上…っ!」 「あら、どうしたのコンラート?」 てるてる坊主のように更衣室のカーテンから顔を覗かせたコンラートはすっかり精悍な面差しに戻っており…状況を理解したツェツィーリエは婉然と微笑んでみせるのだった。 「まぁ…コンラート、それはきっと、罰が当たったのよ?」 「は…………母上………っ!?」 高らかに告げるツェツィーリエの様子に、コンラートは慄然とした。 その表情は…コンラートは知るよしもないが、彼が有利に向かって投げかけたものと同質であった。 「あなたったらあたくしを邪魔者みたいに追い出しておいて、昨日は随分と楽しんだんでしょう?朝食の席であなたが退室している間に陛下にお聞きしたのよ?まー、あなたったらあんなに《ディルドをつかうなんて》みたいな顔をしてあたくしだけ悪者にしておいて…自分はあの可憐な陛下に使い放題だったようね?」 「ねぇ…コンラート、取引と行かない?」 承諾したくはない。 だが…しなければ、彼女は今すぐこのカーテンを捲るだろう…。 『ウェラー卿、ランジェリーショップで全裸を晒す奇行!』 『更衣室には脱ぎ去られた女物のランジェリーと、セクシードレスが!』 今日の夕刊にでも、シンニチにはそれらの文字が躍ることだろう…。 例え我が子が相手でも、一度恨みを持てば徹底的に復讐するのがコンラートの母だ。 コンラートは…不承不承ながら頷いてしまった。 『ユーリに被害が行かないように…なんとか俺だけですませて貰えないだろうか?』 母の温情に縋る方法を必死で脳内に展開させながら…。 あとがき 今日もコンユ界を迷走中の狸山ぽんです。 なお、今回の《ルッテンベルクの女豹》や、《コンラートに言い寄る男達を背伸び有利が防御》というのは頂いたアイデアですー。皆さんありがとうございました! ブラウザバックでお戻り下さい
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