「筋肉天使★グリ江ちゃん」番外編

〜「突撃★コンラッド隊長」A〜








「見える?ユーリ…」
「はい……ご主人様……」

 もう真っ当な意識など、悦楽の中で日差しを受けたバターのように蕩けている。
 今の有利の中にあるのは、コンラートから与えられる快感を従順に追いかけることだけだ…。

 有利はコンラートに促されるまま、椅子に腰掛けている。

 その椅子が置かれているのは、壁に掛けられた大型の鏡の前…。
 鏡に映し出された有利は…大きく脚を開いてスカートをたくし上げているばかりか、ゆっくりと蕾の中に納められていく《玻璃瓶》を、目を閉じることなく見守らされていた。

 透明な硝子の中に封じ込められているのはなにらかの発光体で、炎の要素を魔力によって閉じこめているのかも知れない。
 仄かに温もりを持つその瓶が十分に解された蕾の中に含み込まれていくと、サーモンピンクをした肉壁が有利とコンラートの瞳に晒される。

「綺麗だね…。まだ誰にも穢されたことのない、清らかな性器だ」
「こんなとこ……」

 性器などではない。
 なのに…それならどうして…こんなにも気持ちいいのだろう?

 とりゅ……

 押し広げられた蕾から、玻璃瓶に押し出されるようにして蕩けたラブエッグのエキスが零れていき、革張りの椅子の上に小さなオイル溜まりを作っていく…。

 くちゅ…
 ぐちゅ……っ

 ゆっくりと抜き差しされれば、こんなことに使うはずのない場所を擦られているはずなのに、ちょっとした蠢きにも反応して有利の花茎は再び勃ち上がっていく。

「可哀想にユーリ…すっかり毒に犯されてしまったんだね?こんな瓶に犯されているだけで、おちんちんがこんなに膨らんでしまうんだ…」
「お願い…ご主人様……も、許して…」
「駄目だよ。これは躾だからね…ユーリ。それに、途中でやめたらユーリの方がきついよ?
ほら…ここ、気持ちよかったんだろ?」
「やぁう…っ!」

 肉壁の弱いところをネリュっと抉られれば、びくんっと跳ねた脚が椅子から落ちそうになる。

「駄目だよ、ユーリ。脚はしっかり開いていてね?折角可愛いユーリのここを見られるんだから…。よく見ておいてユーリ。あなたのここが、こんなにいやらしく玻璃瓶を頬張っているのを…」
「ん…ん……っ。もう…許し……っ」

 ぼろぼろと涙を零しながらも、《許して》と言いながらも決して言葉と態度に嫌悪が混じらない。
 そのことがコンラートをここまで増長させていると、有利は気付いているだろうか?
 いかなフェチ道を極めるコンラートとはいえど、本気で有利に嫌がられれば変態行為を強要することなどできないのだから。

「ユーリには、他にもいやらしいところがあるって知ってる?」
「知らない…です……」

 ずっぷりと玻璃瓶を銜え込まされたまま、胸の微かな膨らみを服の上から揉みしだかれて有利は喘いだ。完璧に女性下着を身につけさせられた有利は、当然ブラジャーもその身に帯びている。パットを何枚も入れた胸は細く絞られたウエストのラインと相まって、服の上から見るとうっすらと少女らしく膨らんで見える。

 ぷち…ぷち…っと丁寧に釦を外され露出されたブラジャーは、するりとパットを外せば桜色の粒が透けて見え…布の上から擦られれば、こりっとした質感をコンラートに教える。

「ほら…触れられてもいないのにこんなに硬くなってる…」

 くすくすと耳元で囁かれて、有利はますます花茎や桜粒を育ててしまう。

「この可愛い粒…苛めても良い?」
「もー……好きにして下さい…」
「おや?投げやりだな…。俺以外の男がやってきてここを弄ろうとしても、同じ事を言うの?」
「違います…っ!ユーリの身体は、ご主人様のものだから……」
「嬉しいな。じゃあ、俺だけがユーリのここをこんなに出来るんだね?」

 ラブエッグをもう一つ取りだして、ピンク色の固まりを可憐な肉粒に押し当てれば、やはりとろりとした液体がブラジャーの中で蕩けていく。
 そのまま、残酷ななまでの強さでぐにぐにと揉み潰してもぬめるオイルの為に痛みはなく、ただ痺れるような甘さだけがずくりと有利を責め立てていく。

「ほら…女の子みたいに胸を弄くられて、ユーリはおちんちんやお尻の孔が喜んでしまうんだ」

 びくん…びくん…っ

 弾むように玻璃瓶が揺れて、飲み込むように内腔へと引きずり込まれていくから、コンラートが笑いながら手を掛けると、漸くずぶりと引き抜いていった。
 
「あ……っ!」
「危ないな…ユーリ、瓶を飲み込んじゃうトコでしたよ?おや…ユーリ」
「………っ!」

 コンラートの喉が、ごくりと鳴るのが分かった。

 有利の蕾は細い玻璃瓶を抜かれた後、そこに納められるものを求めるように襞をひくつかせ…とろとろとピンク色の液体を零しているのである。
 
「欲しくしてたまらない…って感じだね。ほんの数刻前までは何も知らない身体だったのに…随分と淫猥に開発されてしまったね」
「こんなの…汚な……」
「汚い?どうして…?こんなに綺麗なのに」
「ゃ…っ!」

 コンラートは戸惑いもなく有利の前に跪くと、半透明の液体をぺろりと蕾ごと舐め上げていく。
 そしてそのまま花茎をしゃぶると、射精寸前の所まで高ぶらせてから身を離していく…。

「やだ…ご主人様…こんなトコで止めたら……やぁ……」
「大丈夫だよ。ユーリ…沢山、あげるからね」

 コンラートはふわりと有利の身体を宙に舞わせると、自分が椅子に座って有利の脚を抱え上げ、十分に解された場所へと猛る雄蕊を含みこませた。

「ぁ……う…っ」
「ん…まだ、きついな……」

 されでも、太い先端を何とか飲み込ませれば奥まった部分は十分に濡れそぼっている。
 自重で含まされる圧迫感に迫り上がるものを感じながらも、ゆっくりと雄蕊を納められて有利は悲鳴をあげた。
 
 甘く、掠れる声を…。

「ひぁああ……ん…っ」

 ずぶ…
 ぐ……ぷ…

 オイルを零しながら巨大な雄蕊が、少年の蕾へと飲み込まれていく様が二人の視界に焼き付けられ、跳ね上げる腰がぐぃぐぃと押し当てられる度に濡れた音が立てられる。

「ほら…気持ちいいみたいだね?ユーリのここ、こんなに涎を零してる」
「ゃあっ!」

 つんっと先端を指で弾かれ、ぐりゅりと親指で押しつぶされれば…有利は雄蕊をきつく締めあげながら快感の頂点を迎え、ぷしゃあ…っと勢いよく鏡に向かって放出しながら…激しく突き上げられた。

「ぁん…あん…っ…ぁああん…っ…」

 ぽぅんぽぅんと跳ねながら巧みに突き上げられ、肉粒を押し潰し…擦り上げられる感覚に、有利は男性器で感じた頂点を越える何かを感じ始めていた。
 一気に弾ける打ち上げ花火とは違う…じくじくと身体の中を焼き尽くされるような感覚。

『熔けちゃう……っ!』

 鏡の前で桜粒を痛いほど摘まれ、男のものを恥ずかしい場所で銜える有利が、とろけきった顔でよがり続けていた。
 脱力した筈の花茎は腰の動きに合わせて、レースの下着とガーターベルトに残渣を飛ばしていたが…触れられてもいないのに、次第に硬さと角度を取り戻していく。
 それが、自分でも知ることの出来ない奥底をコンラートに責め立てられて、育てられているのだと…判断力を失った有利の頭でも理解できた。

『俺の身体…コンラッドに、征服されちゃったの?』

 優しい支配者が、鏡の中で笑っている。
 その瞳はこんなに猥褻なことをしているくせに、子どもみたいに楽しそうで…抱きしめてあげたくなるくらい可愛い。

『ああ…俺、心も征服されちゃったんだ…』

 それが、どうしてだか《嬉しい》などと感じられて…有利は微笑みながら奥深い快感の中に熔けていった。



*  *  *




 何度体位を変え、何度開放を迎えたのだろう?
 出血こそしていないものの、痛々しく真っ赤に染まった蕾へと本当の《薬》を塗り込みながら、コンラートは些か自省していた。

『しまった…幾ら何でも調子に乗りすぎた……』

 有利はすっかり意識を失ってしまい、寝台の上で脱力した身体はどちらの物ともつかない白濁に濡れて転がっている。
 勢いに乗って無惨に引き裂かれたメイド服は、まるで強姦されたかのように見えて心が痛む。

 どろ……

 薬を塗り込むために蕾を押し広げれば、大量に飲み込ませたラブエッグと精液とが溢れ出して、この清楚な少年を犯したのだと改めて自覚する。

『強姦…ではなかったが……』

 似たようなものだ。
 騙したのには違いないのだから…。

 コンラートは、有利をからかうのが大好きだった。

 性的な事柄が全く理解できない有利は、面白いほど危険な罠に乗り…これまでも幾度となくコンラートを楽しませてきた。
 
 だが、ここまでしてしまったのは初めてのことだ…。

 ここまで奥深く…濃く、性の世界を知れば…いかな有利とは言えど、今までのようではいられないだろう。

「ん……」
「ユーリ…大丈夫ですか?」
「うん…ゴメン。俺……」

 有利は意識を取り戻したものの、身を起こすことは出来なくて本人も驚いているようだ。

「無理しなくて良いですよ。後は全部俺がしますから…」

 ぷちぷちと汚れ…乱れた服を脱がしていけば、まだ白濁に汚れてはいるものの、少年らしいすらりとした裸体が現れる。
 その身体を抱き上げて浴室へと運び入れれば、力の入らぬ腕がするりと頚に回された。

「ユーリ…?」
「俺…ゴメンね……まだ、言ってなかったよね?」

 真っ赤に頬を染めた有利が、しどけなくコンラートの胸へと凭れ掛かって囁く。

「え……?」
「あのね…俺も、コンラッドのこと…好きだよ?」


「……………………はい?」

    
 意想外の言葉に、頭蓋骨が跳ね上がって《ぱーん》…っと中から花火が打ち上げられる様子が脳裏に浮かんだ。

「あんた…まさか……やっぱあの告白嘘…?」
「いやいやいや…嬉しすぎて、自分の耳を疑っただけですからっ!!」

 信じがたい幸福に包み込まれたコンラートは、確かに耳を疑っていた。
 
 確かに昨日、コンラートは有利に告白して受け入れられた。
 だが…あれは《毒》のせいで淫乱になった欲を鎮めるための道具として、コンラートを選択してくれたのだと思ったのだが…。


 有利の中では、両思い成立だったのか?


『なんとまぁ…』

 幸せすぎて有頂天のコンラートは、いそいそと浴室に向かう。
 両思いならば遠慮することはない。


 今後とも、仲良く変態行為に付き合って貰おう……っ!


 リーン…
 ゴーン……

 コンラートの頭蓋内に鳴り響く祝福の鐘を有利が耳にすることはない。
 ある意味でお互い幸せ者の出来たてカップルは、これからも変態と言う名の獣道を邁進していくことになるのであった……。



おわり



あとがき



 幸せにしてとんでもないオチですみません…。
 コンユが幸せなので、それで許して下さい。
時々とんでもないエロが書きたくなる事があるので、またいつか良いネタが浮かびましたら、《変態プレイOK!》に陛下に受けて立って頂きたいです。