「キャンバス」−5







 有利は密かにジュリアの婚約者の所在を確かめようと、例の出版社に問い合わせて記事を書いたライターと会う約束をした。あの事件から2年も経過しているのだから、婚約者の心境だってきっと変わっていると思うのだ。

 このことはコンラートには絶対に秘密だ(まだ婚約者が怒っていた場合、やぶ蛇になるからだ)。

 コンラートと約束をしているのはこの日曜日の午後だから、午前中の内に色々と聞いておきたかった。気が急いていたせいか、有利としては珍しく時間より15分も早くやってきたのだが、まだ記者…東山誠也という人は来ていないようだ。指定された喫茶店はあまり流行っていないらしく、閑散としている。常連らしき壮年の男性がカウンターで珈琲を飲んでいる他は、殆ど客が居ない。

『何か頼んどこうか…』

 前回館を訪れたときに、コンラートはモデル代として封筒にお金を入れてくれたのだが、これがちょっと申し訳ないくらいの額だったので、次に会ったときには半分以上は返そうと思っている。それでも幾らかは使わせて貰おうとメニューに目を通していると、衝立のようになっていたそのメニューボードをひょいっと摘み上げられてしまった。

「ちょ、何を…」

 見上げた先には、えらく強面の外国人青年が佇んでいた。麦穂に似た金色の髪は硬い質感で、ちょっとベートーベンみたいな感じで後ろに流されている。逞しい体躯はコンラートよりも更に長身で、座って見上げていると首が痛い。

「あの…どちら様でしょうか?」
「お前の方こそ、何のつもりで2年前の事故なんて嗅ぎ回っている?」

 口から出てきたのは語調はえらく荒々しく、どうやら関係者らしき言い回しだ。ただ、使用言語は多少癖があるものの日本語で、そこにはほっと安堵する。

 しかし、実のところ有利は安堵している場合ではなかったのだ。

「まだ何も注文していないのか?」
「そうだけど…」

 聞くやいなや、乱暴に手を引っ張り上げられた。

「来い」
「え…ちょ…っ!?」

 ぐいぐいと引っ張られて転びそうになるが、男は躊躇無く有利を引っ張っていくと、道路脇に止めていた乗用車に乗せようとする。

「ちょっと待ってってばっ!あんた一体誰なんだよっ!俺を何処に連れて行くつもりなんだ!?」
「俺の名はアーダルベルト・グランツだ」 
「…っ!」

 スザナ・ジュリアの婚約者…そう悟った瞬間に抵抗を止めた。何故一足飛びに記者ではなく当事者が来たのかは不明だが、この男には言ってやりたいことが山ほどあるのだ。

「分かったよ…乗るから、俺の話も聞いてくれよ?」
「ああ」

 アーダルベルトは頷くと、何処かへ向けて車を発進させた。

「あのさ…今日、なんでここに来たの?」
「記者野郎に余計な詮索をさせない為だ。お前…あんなゴシップ記者に何を聞くつもりだったんだ?」

 聞いてみると、東山はちゃんとアーダルベルトに繋ぎの電話を掛けてくれたらしい。ただ、アーダルベルト自身はこの男を信用していないようで、東山がやってくる前に先手を打って有利を連れ出そうとしたのだそうだ。
 詳しいことは分からないが、商売で日本と深い繋がりを持っているアーダルベルトは、そういう話を聞きつけてすぐに動けるような場所に勤めていたのだろう。

「あんな男に知られてみろ。やっと時間が経って物事が落ち着いてきたってのに、色々と詮索されて余計な揉め事が起こるだけだ」

 その可能性も確かにあるが、有利の側にも言いたいことはある。

「ちっとも落ち着いてないよっ!だって、コンラッドは今でもあんなに苦しんでんだよ?」
「苦しむだと…?」

 アーダルベルトは目に見えて不機嫌な表情を浮かべると、有利の言い分を暫くのあいだ無言で聞いてくれた。
 そして…ふぅ、と重たい吐息を漏らすと、後ろに撫でつけた髪をぐしゃぐしゃと掻き回してからこう言ったのだった。

「ふぅん…。コンラートの奴、お前さんには随分と心を開いてるようじゃないか」
「そんなことないけど…俺が勝手に聞いただけだけど…」
「いや、お前さんは特別だ。コンラートはそつなく浅く広い付き合いは出来ても、自分の苦しみを知られるのは極端に嫌う。野生動物みてぇなところがあるからな」
「あ、それは分かるかも…」
「そうそう。あいつはそういう奴だ」
「あと、凄い頑固で偏屈なところもあるよね?でも…そこがほっとけない感じがするっていうか」
「そうだな…」

 アーダルベルトは重々しく頷くと、有利の意見に賛同を示してくれた。何だか意外と話の分かる人なのかも知れない。
 だが…アーダルベルトが停車した場所に有利はぎょっとしてしまう。そこは初めて入るのだが…明らかに、《大人達が夜の生活を愉しむ宿泊施設》ではなかろうか?日曜日とはいえ真っ昼間だから空いているだろう…という問題ではなく、一体何故こんな場所に連れ込まれているのだろう?

「おいお前、コンラートを好きか?」
「はい?」

 それでなくても慌てているときに、何故そんな質問をするのだろうか?有利はわたわたと口を開閉させていたが、重ねて《好きか》と問われると、妙に考え込まずに直球で言ってやれとばかりに声を張り上げた。

「好きだよっ!文句あるかっ!!」
「別にないさ。好都合だ」

 アーダルベルトはにやりと笑うと、助手席に座る有利にのし掛かるようにして囁きかけた。

「おい…コンラートを救いたいんなら、俺に協力しろよ」

 その言葉を信じて良いのかどうかは分からなかったが、ここまできたら拒否権は無いだろうとも察していた。アーダルベルトは見た目ほど凶暴な男では無いようだが、一度決めたことは何としても押し通すタイプに見えたからだ。



*  *  * 




 約束の時間より早く、有利の携帯からメールが入った。何か都合が悪くなったのかとメールを開いて、添付画像を目にしたコンラートは息を呑んだ。

「これ…は……」

 そこに映されていたものは…手首を頭上で縛られて、目隠しと猿ぐつわをされた有利の姿であった。シャツは全てのボタンが外されて胸から腹部にかけての白い肌が露出されており、ズボンも半ば程ずり下げられており、辛うじて下着が引っかかっているような有様だ。しかも、膝部分に繋がれたロープが腰に引っかける形で回されており、大きく開脚した状態を強制されている。

 本文には有利が拘束されているだろうホテルの住所と共に、《アーダルベルト・グランツ》の名が打ち込まれていた。

「ユーリ…っ!」

 目の前が真っ青になるような衝撃があった。
 アーダルベルトの目的が何かとかそんな疑問よりも何よりも、今すぐ有利の元に駆けつけたいという焦燥感に脳が焼き切れそうになり、気が付くと駆けだしていた。極力使わないようにしていた乗用車を出すと、ねずみ取りの警官がいたら一発で捕まりそうな速度で疾走させる。

『無事でいてくれ。無事で…っ!』

 指定された部屋の扉を殴打すると、開かれた扉の向こうに佇む男を見て息を呑んだ。見覚えのありすぎるその男は、いつも悪夢に出てくるアーダルベルトだったのである。

「よう」
「アーダルベルト…っ!お前…一体、何のつもりだ!?」
「お前が判断しろよ」

 にやつく男を押しのけて数歩駆け込んだところに寝台があり、あられもない姿で横たえられた有利がいた。
 その身体には…とろりと混濁した白い液体がまとわりついていた。

 その姿を目にした瞬間…コンラートの中で何かが弾けるのが分かった。


「アーダルベルトぉおお……っ!!」


 込みあげる怒りに任せてアーダルベルトの腹を殴りつけると、コンラートよりも大柄な身体が吹き飛ばされて壁に激突する。ずるる…とずり落ちてきた身体を押さえ込んで顔を殴打していくのだが、何故かアーダルベルトはにやにやとした笑いを浮かべていた。

「やっと…殴ったな」
「アーダルベルト…お前?」

 口角から血を滴らせ、顔の造作が幾らか様変わりしているいうのに、アーダルベルトはどこかすっきりした顔で笑っている。気味が悪くて、土手っ腹に一発喰らわせると意識を失った状態で放置した。
 そうだ、こんな男を殴っている場合ではないのだ。

「ユーリっ!」

 駆け寄って手首を戒めるループを外すと、ソフトSM用の弾力性があるロープは思ったほどは肌を傷つけていなかった。目隠しを外した目元も、怯えや嫌悪に震えているかと思いきや…ぱちくりと以前通りの無邪気さを湛えていた。

「ユーリ…ユーリ…大丈夫かい?」

 震える手で肌を汚すぬめりを拭おうとして、奇妙なことに気付いた。てっきりアーダルベルトの精液だとばかり思っていた白濁には独特の臭気がなく、人工的な甘い香りが漂っている。傍らを見やればこの部屋の備品と思しき容器があって、局部を潤ませる為の水溶性ローションなのだと知れる。

「俺は全然大丈夫…。あの人…アーダルベルトって人が、あんたに殴られたくてやったことだからさ」
「はあっ!?」

 我ながら素っ頓狂な声を上げてしまうと、背後でゆらりとアーダルベルトが立ち上がるところだった。

「ふん…。絵ばっかり描いてるくせに、重たいパンチくらわせやがる…。頭の芯がくらくらすらぁ…」
「アーダルベルト、一体何故…」
「はは…間抜け面してやがるな?」

 アーダルベルトは悪戯を成功させた子どもみたいな顔をしてにしゃりと笑う。そして…安心したような、肩の荷が下りたような顔をして首を揺らしたのだった。

「2年前…お前とジュリアの関係を疑ったりして悪かった。図々しい記者野郎に吹き込まれたことを真に受けて、お前が無理心中しようとしたなんて信じちまったせいで、迷惑を掛けたな…。今更じゃああるが、この通り…謝る」

 深く頭を下げたアーダルベルトに開いた口が塞がらない。

「アーダルベルト…だったらどうしてユーリにこんな事をしたんだ?」
「大したことはしてねぇよ。ちょっと言い含めてホテルに連れ込んで、軽く縛っただけだ。ケツにはぶち込んでねえ。ただ、やっぱりお前に色々と含むところがあったからな…謝る前にヒヤッとした顔を見ておきたかったのさ」

 《これで、チャラだ》…勝手に納得したアーダルベルトはさばさばとした笑顔を浮かべて、財布から結構な厚さの札束を出すと、チェストの上に載せてから部屋を出て行った。部屋代+迷惑料のつもりなのだろうか。

 残された二人は…しんと静まりかえった部屋の中で決まり悪そうに俯いていた。



*  *  * 




「どうして…あんな奴について来たんだい?」
「それはそのぅ…。コンラッドのお悩み解消に一役買ってくれるって言うから…」
「本当に犯されていたら、どうするつもりだったんだい?」
「う…」

 無防備過ぎたのは百も承知である。《コンラートに謝る》ことを条件に、驚かせる為の写真を撮ると言われたときにも、あまりにも恥ずかしすぎるポーズに度肝を抜かれ、開脚を強制されたときには本当に酷い事をされるのではないかと思って泣きそうになった。
 けど…今は後悔はしていない。危険を覚悟の上で出た賭は、確かに成功したのだから。

「えと、アーダルベルトは…ずっと謝りたかったけど、タイミングが掴めなかったんだって言ってたんだ。だから…手伝えたらいいなって思って、それで…」

 ダン…っ!と拳がベッドボードを殴打すると、荒々しい音が鳴って有利をびくつかせる。それより何より、直後に響いたコンラートの悲痛な声音の方が有利の胸を締め付けた。

「二度と…こんなお節介を焼くんじゃない…っ!」
「ごめ…なさ……」

 あまりの剣幕に、怒るのも忘れて衣服をかき寄せる。見た目ほどは荒っぽくないアーダルベルトはボタンや布地を傷つけることはなかったら、きちんと身につければ普通の服装に戻れるはずなのだが、手が震えてしまってなかなか上手く動かない。
 どうしてだろう…と思っている内に、視界が涙で歪むのが分かった。

『やっぱ、無駄なお節介だったのかな…』

 コンラートはちっとも救われてなんかいないのかも知れない。アーダルベルトが謝ったくらいでどうにかなるような苦しみではなかったのかも知れない。いや…有利が余計なことをしたせいで、もしかしたら苦しみを蒸し返してしまったのかもしれない。
 そう思ったら苦しくて情けなくて、ぼろぼろと涙が溢れた。

「ゴメンなさい…」

 もう、ちゃんとした服装でなくても構わない。少しでも早くこの場から立ち去りたくてベッドから降りると、強引に手を引かれて身体が反転した。そして…コンラートの逞しい腕の中に抱き込まれてしまう。

「どうして…俺なんかの為に、身体を張ってお節介なんか焼くんだ…!」

 狂おしげな声は熱くて、切なくて…有利は弾力のある胸に頬を押し寄せながらぽろりと零していた。

「だって、好きなんだもん」

 言った途端に、やっと得心いった。

『ああ…そうか、俺…この人が好きなんだ』

 コンラートが誰のことを好きなのだとしても構わないから、少しでも気持ちを楽にしてあげたかった。それは…数回ほども会っていないこの人に、惚れているからなのだろう。

『そんな人に嫌われたんなら、しんどいなぁ…』

 はふ…と漏らした吐息の共に、また涙がこぼれた。

「応えて欲しいなんて思ってないよ?でも…出来れば、嫌いにはならないで…。お金なんかいらないから、俺とまた会って…絵でも何でも、好きなだけ描いて?そんで…俺に、好きでいさせてよ…」

 《お願い》…そう呟いて身体から力を抜いていたら、顎にコンラートの指が寄せられて、そうっと持ち上げられて、そして…。

「ん…んん…っ!?」

 唇を重ねられていた。
 一体いま、何が起きているのだろう?

 少し距離が離れて焦点の合ったコンラートの顔は、羞恥と苦悩に眉根を寄せていた。

「俺を好きなら…二度と、他の男の指を触れさせないでくれ。絵のモデルも、俺以外には赦さないでくれ…!」
「え…え?」
「返事はっ!?」

 強い語調に、反射的に返答をしてしまう。

「はい…デスっ!」

 聞き間違いでなければ、コンラートの声に籠もる怒りは《嫉妬》だ。思い返してみると、先程の叱責も同じ語調だったように思う。

「約束は守ってくれよ?そうでないと…酷いお仕置きをするよ?」
「ん…っ」

 再び重ねられた唇は先程のように重ねられるだけのそれではなくて、柔らかい意志を持った生き物のように、感触の良い舌が口腔内に挿入されて良いように煽られていく。有利の追い求めるような舌遣いは、強く《君が欲しい》と告げていた。

「責任を取ってくれ。俺の心をこんなにも狂わせてしまったんだから…。過去の贖罪なんて、どうでも良いと思えるくらいに…」

 それは結構なことだ。
 個人的には全く問題はない。

 ただ…どういう形で《責任を取る》事になるのか分からないのがちょっと不安なところである。



*  *  *

 


 アーダルベルトの用意した、如何にも《やっちまいな》と言いたげな部屋で事を為し遂げるには躊躇いがあって、コンラートは有利を車に乗せると自分の住まう館に連れて行った。

 すると、初夏の陽光を受けた館を見やりながら、助手席の有利が不思議そうに呟いた。

「なんか、不思議…」
「何が?」
「初めてここに来た時…まるでお化け屋敷みたいって思ったんだ。だけど…今はなんか懐かしくて、暖かいような気がする。この館が見えてきたら急に安心してきた…」

 コンラートを見やりながら笑う有利は、全く似ていないのに少しジュリアを思わせる。闊達で、何かを精一杯やることに前向きな人…。強気だけど気が弱いところもあって…その事を自分でも知っているのに、やらなくてはならないことの前では信じられないくらいの勇気を出す人。

 ジュリアと違うのは…この子だけは、決して誰とも共有できないという点だった。 

 朧気に自覚していた想いを、今日の事件は驚くほど明確に突きつけてきた。例え自責の念によって引け目を覚えているアーダルベルト相手でも、有利だけは渡すわけにはいかなかった。ましてや、当てつけの為に強姦されたのだと思ったら、絵を描く手の関節がどうかなることなど考えることも出来なかった。抗う気も起こらないような破壊衝動に任せて人を殴ったのは、きっとこれが初めてのことだ。

「暖かい…か」

 コンラートの瞳にも、大きいだけでがらんと空虚に感じられた館が、初めて《帰るべき場所》として映し出されているのを感じる。
 
 車窓を開ければふわりと日に灼けた草と土の香りが舞い込んできて、コンラートに囁きかけているようだった。

『もう、幸せになって良い…』

 それはジュリアの声のようでもあり、やっと自分を赦す気になった自分自身の声のようでもあった。

 蒼穹を背負う館に向けて車が進んでいく。
 わくわくと弾むような…それでいて気恥ずかしくて、少しだけ逃げたいような気持ちを抱く二人を乗せて、上り坂を進んでいく。

 コンラートは駐車場に車を停める直前、不意に思い出して有利に囁きかけた。

「そうだ…ひとつ、言い忘れていた」
「なに?」

 キィ…とスムーズに駐車して手早くシートベルトを外すと、コンラートは有利の至近距離で、大切な一言を口にした。


「君が…好きだよ」


 目をぱちくりと開いた有利に唇を重ねたら、当分のあいだ車から出ることは出来なかった。 



*  *  * 




 熱情が去った後、タオルケットの中で微睡むコンラートは驚くほど満ち足りた気分で有利を抱きしめていた。
 苦しみから逃れるだけの性交は一時の狂ったような快楽と引き替えに、事後のどっと降りかかるような罪悪感と空しさを与えただけだったのに、有利と過ごしたひとときは安らかな幸せでコンラートを満たしていた。

 このまま二人して朝まで転がっていても良かったのだけど、床に脚を降ろしてキャンバスに歩み寄る。急き立てられるようにして描いた描線の上からやんわりとした線を足してゆっくりと描いていけば、驚くほど滑らかに…思い通りの絵が仕上がっていった。

『ああ…この表情だ』

 満足のいく微笑みをキャンバスに刻んだコンラートは静かに笑う。
 
 その表情こそまさに、キャンバスに刻まれたものと同じ笑みだとは気付かぬまま…。


おしまい







あとがき

 「天才画家と何故かモデルになってしまった高校生有利」のお話、如何でしたでしょうか〜…。

 求められていた展開なのかどうか甚だ怪しいのですね〜。まあ、それはそれ、これはこれとして出来上がった話を楽しんで頂ければ幸いです。
 そもそも、このお話は別缶の拍手でリクエスト頂いたので最初はあちらで1話だけアップしていたのですが、どうもエッチに行き着かず、どうにか書いた分も取って付けた感たっぷりだったので、結局こちらに本体をアップしてみました。

 エッチはともかくとして、もっとこう…退廃的なムードとか、モデルを務めている間の緊張感みたいなものが漂えば良かったのかなと思うのですが、結局コンラートが「神秘的な天才」ではなく「青臭い我が儘青年」になってしまったのが敗因でしょうか。どうも私は強引ぐマイウェイな人を描こうとすると、青臭くて余裕のない人になるようです。結局、そういうのが好きなんでしょうな〜。

 賛同者の方、感想お待ちしております★