「ウェラー卿の秘密」
〜毒女アニシナの告白〜
日々眞魔国の発展と、ありとあらゆる神秘の解明に尽力する天才フォンカーベルニコフ卿アニシナの実験室にようこそ。
先日、好奇心と探求心に溢れた婦女子の方々から、「何故ユーリ陛下は初めてのアナルセックスでもあんなに感じてしまうのか」といった趣旨のご質問がありましたので、早速ウェラー卿を拘束…もとい、協力させて、肉体の構造を調べてみました。すると、なかなかに興味深い事実が判明しましたのでご報告致しましょう。
【実験結果@ 〜精液に含まれる快楽物質〜】
驚くべき事に、ウェラー卿の精液には脳内モルヒネ様物質であるエンケファリン・エンドルフィン等の分泌を促進する驚異の成分が含まれていることが判明しました。仮に、「ウェラリン」と名付けておきましょう。
このウェラリンを直腸に吸収させると性欲が亢進し、快楽閾値の変化により触覚・痛覚の全てが快感として認識されるようになる…と、動物実験の結果が出ております。
勿論、これはフォンヴォルテール卿による実験結果ですので、多少個人差はあるかも知れませんが、少なくともあの男よりも華奢な陛下がお相手であれば、その効果は推して測るべきです。
ああ、実験とは言っても流石に私にも情はあります。別に異父兄弟に近親相姦させたわけではありません。それはそれで喜ぶ婦女子もおりましょうが、陛下がお気の毒ですからね。
そちらの実験に使ったのは兄の方だけです。ちなみに、どのような実験だったかを皆様にお教えすることはできません。流石に、私にも情がありますからね。
尚、通常このような物質(麻薬など)が大量に投与された結果として快楽物質の放出が行われると、効果が切れた後に神経伝達物質が枯渇して体調不良を訴えたり、度重なる乱用によっては精神の荒廃を引き起こす恐れもあるのですが、ウェラリンには神経伝達物質の材料となる成分も含まれており、その心配がないのです。
是非、培養して実験に用いたいところです。
【実験結果A 〜極めて強力な乳酸菌の存在〜】
ウェラー卿の精液には極めて生命力の強い乳酸菌が大量に存在しておりました。
この為か、あの男がつゆだくなほどの精液を陛下の直腸に投入しても、下痢をきたすことはなく、更には蛋白質の分解産物から生じるインドール・スカトールといった腐敗臭も分解され、陛下の直腸は極めて健全な環境に保たれるようです。ま、やっていることは極めて不健全なのですけれどもね。
【実験結果B 〜アポクリン腺から分泌される物質〜】
動物のアポクリン腺からはフェロモンが放出されますが、ヒトや眞魔国人では退化していると考えられてきました。しかし、ウェラー卿のアポクリン腺からは大量のフェロモンが分泌されており、これは極めて美香蘭に近い性質を持っていることが分かりました。
この成分(仮に「コンフェロン」と名付けまししょう)は、精神興奮によって分泌が増すと更に強い威力を発揮し、一定時間以上吸飲したものはマタタビを与えられた猫のようにゴロゴロリン化します。
ここまで調査したところで陛下が実験室においでになり、泣きながら「コンラッドに酷いことしないでっ!」と不本意なことを仰られるのでやむなく開放しました。
しかし、今後とも追跡調査すべきかと思われますので、知的な興奮を求めておられる方々の深遠な疑問・質問を、毒女にアニシナは常に募集しております。
それでは本日の講義を終わります。
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