「黒うさちゃんの事前調査」
※15歳黒うさ話です。
※またしてもお下ふぃんな話です。
黒うさぎは茶うさぎとの婚礼&初夜を目前にした少年うさぎです。
結婚はともかく、初夜は黒うさぎにとって、とってもとっても大きな懸案事項でした。
だって、とってもとっても長い間、茶うさぎは《浮気は出来ません。かといって、成兎していないユーリに無体な真似は出来ません》といって、長い長〜い禁欲生活を送っているのです。
何としても楽しい初夜を迎えて欲しいのですが、具体的に何をどうすればいいのか黒うさぎにはよく分かりません。
そういえば…と、黒うさぎは思い出しました。
昔、橙うさぎが《闘いの極意》というのを教えてくれたのです。
『何かとどうしても戦わなくてはならない時は唯がむしゃらにぶつかるんじゃなくて、極力情報を集めた方が良いですよぅ。そーすりゃ勝ち目はどんどん上がっていきますからね』
ええ、確かにそれは大切そうです。
何としても茶うさぎに記念すべき初夜を迎えて貰う為に、黒うさぎは《情報》を集める事にしました。
* * *
「コンラッド…俺、男同士のえっちに関する情報を集めてるんだ」
茶うさぎは夕食の後、畏まった黒うさぎにそう切り出されて…口に含んだお茶を勢いよく吹き出すところでした。
「え…?そ……ぁ…?」
「俺…絶対コンラッドに満足して貰いたいからさ!俺に出来る事は事前にちゃんとやっとこーと思うんだよ!」
そう言って、黒うさぎが重々しく取りだしたのはリール式のメジャーでした。
なにやら、嫌な予感がギュンギュンします。
「コンラッドのお○○ちんがたった時の大きさと長さを調べたいんだ」
案の定です。
黒うさぎはこの上なく大真面目な顔をしてキュルルル…っとメジャーを伸ばしました。
「たたた…たったとき…ですか?」
…ということは、たたせなくてはならないのでしょうか?
………誰がやるのでしょう?
茶うさぎに○○しろというのでしょうか?
それとも…黒うさぎが○○や…ひょっとして、○○で…○○してくれるのでしょうか?
茶うさぎの頬はどんどん上気して、ドキドキと胸が高鳴ります。
「うんっ!ね、お○○ちん出して?」
「……い、今ここでですかっ!?」
《ルッテンベルクの獅子》に声を上ずらせる事の出来る強者は、この少年うさぎくらいなものでしょう…。
《やって?》…と、期待感に満ちた眼差しにいやらしさはミジンコほどもなく、少年らしい闘志が漲っているのがいっそ奇妙な程です。
宵闇が空を染めているとは言え、明るい灯火に照らされた居間で下半身を晒すなんて…立派な(?)羞恥プレイではないでしょうか?
それに…えらいことにも気付いてしまいました。
「ち…ちょっと待って下さいっ!俺の大きさを知って、それでユーリはどうするつもりなんですか?」
「木彫りで同じくらいのやつを作って、初夜までに練習してみる」
「止めてくださいぃぃいいいっっ!!」
夜の静寂を切り裂いて、茶うさぎの絶叫が響きます。
「ユーリの初めてを、俺ではなく木片に取られるなんて耐えられませんっ!」
肩を掴んで叫べば、黒うさぎはしょんぼりと肩を落とします。
「どうしても駄目?」
「ええ、初夜で最初から上手になんて出来る必要はありませんからっ!ね…俺と一緒に、ゆっくり夫婦になっていきましょう?」
涙目になって切々と掻き口説くと、黒うさぎもなんとか納得したようでこっくりと頷きました。
「ゴメンね…俺、コンラッドに喜んで欲しいのに…何か空回りしてる?」
「そんなことないよ…。ユーリが俺を想っていてくれる事はとっても嬉しいよっ!」
茶うさぎはぎゅうっと黒うさぎの細い身体を抱き寄せると、これだけはお互いに許している口吻を交わしました。
深く…甘い唇と舌の感触を味わいながら、茶うさぎは思います。
『とってもとっても二羽の行為に慣れてきたら…そういうのを一羽でするユーリも見てみたい…かな?』
さてはて…そこまで行き着くには、何段階のステップが必要なのでしょうね?
* またまたお下ふぃん…。ラストで、張り型作成の一人えっちと見せかけて実は…みたいなオチを考えたのですが、思いつかなかったのでちょっとオチきらない話になっちゃいました(汗)。 *
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